勝間和代氏の「目立つ力」の書評で熱いバトルが・・・・・!
出版する本が次々とベストセラーになり、最近では、テレビや新聞でも時々お目にかかる方といえば、真っ先に思い浮かぶのが勝間和代氏じゃないでしょうか。
その方の著書なので、さぞかし有益な情報が満載であろうと期待していましたし、タイトルが 「目立つ力(小学館)」 、サブタイトルが 「インターネットで人生を変える方法」 ということですので、ブログをしている私としては、すぐにでも読んでみたいという衝動に駆られ、Amazonの広告を見て注文したのですが、読んでみて、正直期待はずれでした。
期待が大きかった分だけ、そのギャップにがっかりしましたので、私は、さっそく次のようなレビューを投稿しました。

ブログを始めて1年半の私が、タイトルに興味をそそられて読んでみたのですが・・・・
ブログを始めることで思考力をアップさせ、情報発信することで自分を知ってもらい、人とのつながりが生まれるということなど、極々当たり前のことが綴られています。
また、インターネットにより人生を変える方法として、戦略を考える、表現する、改善・継続するなど(PDCA)のステップに分けて「目立つ力」を身につけるということなのですが、この辺のことも、ブログをしている人なら、どのようなタイトルや内容の記事のときにアクセスやレスポンスがよかったのかなど、始めてから半年もすれば、経験的にわかるような内容がほとんどです。
ですから、これからブログを始めようと思っている人や、ブログを始めてはみたものの、状況分析が苦手で、いつまで経っても独りよがりの情報を発信し続けているような人には役立つのでは。
手本となる著名人のブログなども紹介されていますが、発信者の側も、読み手の側も、通りすがりに面白そうなお店(ブログ)があったら覗いてみようというような娯楽的要素の強いウインドショッパーに対象が絞られている傾向があります。
結果的に、たくさんの継続的な顧客を獲得し、その中に、巻末の座談会にも登場している小飼弾氏のような著名人がいて応援してくれたなら、あなたも成功間違いなし、といったところでは・・・・・
ブログを始め継続するためのごく普通のプロセスに大部分のページが費やされているところに、読んでいてかったるさを覚えます。
柳の下のドジョウを狙う出版社(?)の意図が垣間見えます。
こんな偉そうなレビューを書いて、あなたのブログは、いったいどうなのかって批判されそうですが・・・・
勝間氏が著書で書かれていることと、私がブログで発信していることでは、テーマや目的、発信者や読み手の意識など、対象とすべきものが基本的に異なるのです。
勝間氏が、著書で述べているのは、どちらかといえば、日々の出来事の公開のような、ブログが楽しく、面白ければよいというようなことを述べているのに対し、私の場合は、社会に対する問題提起が目的で、テーマに沿って情報公開していますので、対象とするものが根本的に違うのです。
確かに、一般受けしそうな軽い話題で、文章が短めで、内容が面白おかしければ、多くの人が振り向いてくれるかもしれませんが、それではテレビのバラエティー番組といっしょで、その時は楽しいけれど、結果的には得るものが少ないのです。
ブログが、個人が自由に情報発信できる手段であるからこそ、それぞれのコンテンツの多様性を考慮すべきで、その点において、この本は配慮が欠けていると思うのです。
私が拝見している中にも、目立たなくても良質なすばらしい情報を発信しているブログはたくさんあります。
目立つことがよいかどうかは、個人の価値観の問題だと思いますが、何千万というブログが存在する中、運やタイミングの影響は無視できないと思います。

どうやら、見えざる者同士の熱いバトルが繰り広げられているようです。

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