人生観を変えてくれた本
最近読んだ本で、人生観が変わった本があります。
時々テレビなどで見かける工学博士の田坂広志氏の「死は存在しない」というタイトルの本です。
ここ3年ぐらいの間に、近い関係にあった人が何人か亡くなったこともあり、興味があって読んでみました。
実は、だいぶ前に購入していたのですが、「死後我々はどうなるのか 先端量子科学が示す新たな仮説」というサブタイトルに、少し尻込みして放置していました。
量子科学といえばシュレーディンガーの波動方程式が思い出されますが、若い時ならともかく、錆びつきかかっている今の頭脳で理解できるのかと一抹の不安があったからです。
ところが、読み始めると数式などひとつもなく、一般向けの読みやすい本でした。
何しろ、普段、不思議に思っている「視線感覚」「以心伝心」「予感」「予知」「既視感」「シンクロニシティ」・・・、現在の科学では説明できない、不思議な意識の現象に答える形で話が進んでいくこともあり、興味深く読めました。
仮に、このような本を単なる霊能力者のような人が主観的に書いたとしたら、かなり胡散臭い印象を受けるかもしれませんが、著者は科学者であり、世界中の数多くの文献を調査して得られた確かな情報に基づいていること、著者自身も生死を彷徨う大病を克服した経験などを踏まえての仮説ということで、自分自身大いに納得できる内容でした。日頃から疑問に思っていることもスッキリと解明できた感じです。
もちろん、死によって「肉体」が消えれば「意識」も消え、死後に「意識」が残ることは無い、だから「死後の世界」など存在しないという唯物論的考えをもっている人も一定数いるわけで、そういう人に、無理やり著者の考えを押し付けるつもりはないと述べられていますので、本の内容をどう捉えるかは、読者それぞれに委ねられます。
親類にも、死ねばすべては無になるという考えのもとに宗教などはまったく信じず、お寺の墓地に埋葬されることを嫌って海への散骨を遺言にした人もいます。
世界中のほとんどの人がこのような考えでしたら、宗教の存在意義はなくなりますし、信者からの高いお布施や玉串料で運営が成り立っている宗教法人などは詐欺組織になりかねません。
本に書かれている結論を簡単に言えば、人間が死んでも意識は残り、死後は、その意識が、宇宙創成からのすべての情報を記憶してきた「ゼロ・ポイント・フィールド」に戻り、そこでは現実世界で苦しみをもたらしてきた自我(エゴ)は消え、「宇宙意識」となって更なる成長を遂げるというものです。
「ゼロ・ポイント・フィールド」というのは、ある意味、日々の膨大な情報を蓄積しながら進化を続けるAI(人工知能)のイメージに似ています。
この考えの根底には、138億年前の量子真空が揺らぎを起こし、宇宙が生まれ、それが拡大していく過程で、光子、電子、陽子といった単純な物質から無数の恒星、銀河、惑星などが生まれ、複雑化・高度化することで、138億年かけて地球上に人類という「知性をもった意識」を生み出されたという壮大な宇宙の歴史があります。
しかし、個々の物質に目を向ければ、すべては「原子」で構成されており、それらは電子、陽子、中性子などの素粒子によって構成され、この素粒子の正体は「エネルギーの振動」と「波動」に他なりません。
この「エネルギーの振動」や「波動」を通じて、我々人類の意識も深いところで「ゼロ・ポイント・フィールド」につながっており、それが先述したような意識の不思議な現象の説明にもなっています。
詳細はだいぶ端折ってしまいましたが、このような考えは古来から言い伝えられてきた宗教と共通する部分が多く、今後は科学的知性と宗教的叡智が融合して「新たな文明」が生み出されるのではないかということです。
もちろん、これらについて客観的根拠が示されているわけではありませんので、あくまでも仮説に過ぎませんが、このように考えることで救われる面もあります。
たとえば、死後に肉親に再開できるのではないかとか、祈りの対象になってきた「神」や「仏」「天」などが無駄な存在ではなかったとか、今後も現実世界が進化し良い方に向かっていくのではないかという明るい思いを抱かせてくれるからです。
宇宙には、理論上は考えられることであっても、人間の科学技術が追いついていないために、確認されたり証明されていない不思議な現象が数多く存在しますので、そのひとつとして「ゼロ・ポイント・フィールド」のような考えもある得るのではないかと思っています。



時々テレビなどで見かける工学博士の田坂広志氏の「死は存在しない」というタイトルの本です。
ここ3年ぐらいの間に、近い関係にあった人が何人か亡くなったこともあり、興味があって読んでみました。
実は、だいぶ前に購入していたのですが、「死後我々はどうなるのか 先端量子科学が示す新たな仮説」というサブタイトルに、少し尻込みして放置していました。
量子科学といえばシュレーディンガーの波動方程式が思い出されますが、若い時ならともかく、錆びつきかかっている今の頭脳で理解できるのかと一抹の不安があったからです。
ところが、読み始めると数式などひとつもなく、一般向けの読みやすい本でした。
何しろ、普段、不思議に思っている「視線感覚」「以心伝心」「予感」「予知」「既視感」「シンクロニシティ」・・・、現在の科学では説明できない、不思議な意識の現象に答える形で話が進んでいくこともあり、興味深く読めました。
仮に、このような本を単なる霊能力者のような人が主観的に書いたとしたら、かなり胡散臭い印象を受けるかもしれませんが、著者は科学者であり、世界中の数多くの文献を調査して得られた確かな情報に基づいていること、著者自身も生死を彷徨う大病を克服した経験などを踏まえての仮説ということで、自分自身大いに納得できる内容でした。日頃から疑問に思っていることもスッキリと解明できた感じです。
もちろん、死によって「肉体」が消えれば「意識」も消え、死後に「意識」が残ることは無い、だから「死後の世界」など存在しないという唯物論的考えをもっている人も一定数いるわけで、そういう人に、無理やり著者の考えを押し付けるつもりはないと述べられていますので、本の内容をどう捉えるかは、読者それぞれに委ねられます。
親類にも、死ねばすべては無になるという考えのもとに宗教などはまったく信じず、お寺の墓地に埋葬されることを嫌って海への散骨を遺言にした人もいます。
世界中のほとんどの人がこのような考えでしたら、宗教の存在意義はなくなりますし、信者からの高いお布施や玉串料で運営が成り立っている宗教法人などは詐欺組織になりかねません。
本に書かれている結論を簡単に言えば、人間が死んでも意識は残り、死後は、その意識が、宇宙創成からのすべての情報を記憶してきた「ゼロ・ポイント・フィールド」に戻り、そこでは現実世界で苦しみをもたらしてきた自我(エゴ)は消え、「宇宙意識」となって更なる成長を遂げるというものです。
「ゼロ・ポイント・フィールド」というのは、ある意味、日々の膨大な情報を蓄積しながら進化を続けるAI(人工知能)のイメージに似ています。
この考えの根底には、138億年前の量子真空が揺らぎを起こし、宇宙が生まれ、それが拡大していく過程で、光子、電子、陽子といった単純な物質から無数の恒星、銀河、惑星などが生まれ、複雑化・高度化することで、138億年かけて地球上に人類という「知性をもった意識」を生み出されたという壮大な宇宙の歴史があります。
しかし、個々の物質に目を向ければ、すべては「原子」で構成されており、それらは電子、陽子、中性子などの素粒子によって構成され、この素粒子の正体は「エネルギーの振動」と「波動」に他なりません。
この「エネルギーの振動」や「波動」を通じて、我々人類の意識も深いところで「ゼロ・ポイント・フィールド」につながっており、それが先述したような意識の不思議な現象の説明にもなっています。
詳細はだいぶ端折ってしまいましたが、このような考えは古来から言い伝えられてきた宗教と共通する部分が多く、今後は科学的知性と宗教的叡智が融合して「新たな文明」が生み出されるのではないかということです。
もちろん、これらについて客観的根拠が示されているわけではありませんので、あくまでも仮説に過ぎませんが、このように考えることで救われる面もあります。
たとえば、死後に肉親に再開できるのではないかとか、祈りの対象になってきた「神」や「仏」「天」などが無駄な存在ではなかったとか、今後も現実世界が進化し良い方に向かっていくのではないかという明るい思いを抱かせてくれるからです。
宇宙には、理論上は考えられることであっても、人間の科学技術が追いついていないために、確認されたり証明されていない不思議な現象が数多く存在しますので、そのひとつとして「ゼロ・ポイント・フィールド」のような考えもある得るのではないかと思っています。



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