安倍、菅政権の延長線上にある岸田政権
岸田政権が誕生してから1年が経ちました。
前の2人の首相よりは誠実そうで、知性もありそうですし、広島出身の首相ということで平和を希求するような政治をやっってくれるのかと思っていましたが、見掛け倒しだったようです。
原発の再稼働、老朽化した原発の運転期間を延長する「40年ルール」の緩和、新型原子炉の開発、防衛産業への民間の先端技術の活用など、国民から歓迎されないような政策を推し進めようとしています。
コロナ対策でも、感染予防効果の低いワクチン接種を勧めるばかりで、有効な対策がとられていません。
安倍元首相が深くかかわっていた旧統一教会の問題ついても、本気で解決する意欲があるのかと疑わしくなります。
前の2つの政権の延長線上に岸田政権があるのではないか?
それどころか前2人の首相がやり遂げられなかったことを強力に推し進めようとしているのではないか?と思えるほどです。
これでは政権交代をした意味がありません。
そのように思っていた時、ある本に出会い、「なるほど、そういうことか」と思わず納得させられました。
訪問させていただいてるブログで紹介されていた白井聡氏の「長期腐敗体制」という本です。
戦後から現在に至る政治、経済、外交・・・・、目まぐるしく変動する世界情勢の中で、自民党政権がどのような変遷を経て現在に至ったのか、その位置づけと役割に注目すると、現在置かれている自民党政治の立ち位置が見えてきます。
中身の濃い1冊の本を簡潔にまとめることは難しいので、ポイントだけ紹介します。興味をお持ちの方は、先ほどの本を読んでみてください。
2012年に野田佳彦氏が率いる民主党が下野し、誕生したのが安倍氏が率いる自公連立政権で、それ以降、この「2012年体制」が続いているということです。
つまり体制なので政権が交代しても基本的な政治姿勢は変わることはなく、安倍政権から、菅、岸田政権へと受け継がれることになります。
それが、冒頭の疑問の答えになります。
ところで2012年体制とはどういうものなのでしょうか?
日米安保を基礎とする対米従属を続けることで自分たち権力を維持できる、自民党を中心とした親米保守勢力にとっては実に居心地がいいものなのです。その体制が続くことで、「その中で生きる人間の思考を停止させ、成熟を妨げ、無責任にし、奴隷根性を植え付ける」と書かれています。ひいては日本社会そのものを腐食させてしまったのです。
結果として、経済の低迷、外交・安全保障政策の失敗、官僚機構の崩壊、日本のこのような状況を本書の中では、「腐敗した衰退途上国」と表現されています。
安倍政権の時には、モリカケ問題や桜を見る会など様々な不正が露呈しましたが、安倍氏が検察からの追及を受けることもなく長期政権が続けられたのは、検察も2012年体制の一部だからです。本気で首相の不正を追及するような事態になれば、自民党政権の存続も危ぶまれることになり、2012年体制が維持できなります。
また、東日本大震災による原発事故では政治と官僚機構の無能、無力、無責任ぶりが明らかになりました。それを国民に認識されないようにするために必要とされたのが東京オリンピックです。
高橋治之 電通元専務が逮捕されたことで、経済的利権のためのオリンピックではないかということに注目が行っていますが、むしろ前者の理由の方が本命のようです。
原発事故が起こっても日本社会が上手く回っていることを国民に印象付けることで、2012年体制を維持できるように仕向けたのです。
もちろん賢明な国民は、こんな時にオリンピックなんかやっている場合じゃないと考えるのですが、政治に関心が低く周囲の雰囲気に流されやすい大半の人たちには効果的なのです。
2012年体制を転換させることは容易ではありませんが、、それぞれの国民が政治に覚醒し、政府が発信する胡散臭いプロパガンダや御用学者や御用マスコミが発するフェイク情報に惑わされないような正しい判断能力を持つことが重要であることは言うまでもありません。
本書は様々な資料を基に細かな分析されていて、現在の政治や官僚機構に不信感を持っている当ブログとしても大いに賛同できる内容でした。読むだけの価値がある本です。



前の2人の首相よりは誠実そうで、知性もありそうですし、広島出身の首相ということで平和を希求するような政治をやっってくれるのかと思っていましたが、見掛け倒しだったようです。
原発の再稼働、老朽化した原発の運転期間を延長する「40年ルール」の緩和、新型原子炉の開発、防衛産業への民間の先端技術の活用など、国民から歓迎されないような政策を推し進めようとしています。
コロナ対策でも、感染予防効果の低いワクチン接種を勧めるばかりで、有効な対策がとられていません。
安倍元首相が深くかかわっていた旧統一教会の問題ついても、本気で解決する意欲があるのかと疑わしくなります。
前の2つの政権の延長線上に岸田政権があるのではないか?
それどころか前2人の首相がやり遂げられなかったことを強力に推し進めようとしているのではないか?と思えるほどです。
これでは政権交代をした意味がありません。
そのように思っていた時、ある本に出会い、「なるほど、そういうことか」と思わず納得させられました。
訪問させていただいてるブログで紹介されていた白井聡氏の「長期腐敗体制」という本です。
戦後から現在に至る政治、経済、外交・・・・、目まぐるしく変動する世界情勢の中で、自民党政権がどのような変遷を経て現在に至ったのか、その位置づけと役割に注目すると、現在置かれている自民党政治の立ち位置が見えてきます。
中身の濃い1冊の本を簡潔にまとめることは難しいので、ポイントだけ紹介します。興味をお持ちの方は、先ほどの本を読んでみてください。
2012年に野田佳彦氏が率いる民主党が下野し、誕生したのが安倍氏が率いる自公連立政権で、それ以降、この「2012年体制」が続いているということです。
つまり体制なので政権が交代しても基本的な政治姿勢は変わることはなく、安倍政権から、菅、岸田政権へと受け継がれることになります。
それが、冒頭の疑問の答えになります。
ところで2012年体制とはどういうものなのでしょうか?
日米安保を基礎とする対米従属を続けることで自分たち権力を維持できる、自民党を中心とした親米保守勢力にとっては実に居心地がいいものなのです。その体制が続くことで、「その中で生きる人間の思考を停止させ、成熟を妨げ、無責任にし、奴隷根性を植え付ける」と書かれています。ひいては日本社会そのものを腐食させてしまったのです。
結果として、経済の低迷、外交・安全保障政策の失敗、官僚機構の崩壊、日本のこのような状況を本書の中では、「腐敗した衰退途上国」と表現されています。
安倍政権の時には、モリカケ問題や桜を見る会など様々な不正が露呈しましたが、安倍氏が検察からの追及を受けることもなく長期政権が続けられたのは、検察も2012年体制の一部だからです。本気で首相の不正を追及するような事態になれば、自民党政権の存続も危ぶまれることになり、2012年体制が維持できなります。
また、東日本大震災による原発事故では政治と官僚機構の無能、無力、無責任ぶりが明らかになりました。それを国民に認識されないようにするために必要とされたのが東京オリンピックです。
高橋治之 電通元専務が逮捕されたことで、経済的利権のためのオリンピックではないかということに注目が行っていますが、むしろ前者の理由の方が本命のようです。
原発事故が起こっても日本社会が上手く回っていることを国民に印象付けることで、2012年体制を維持できるように仕向けたのです。
もちろん賢明な国民は、こんな時にオリンピックなんかやっている場合じゃないと考えるのですが、政治に関心が低く周囲の雰囲気に流されやすい大半の人たちには効果的なのです。
2012年体制を転換させることは容易ではありませんが、、それぞれの国民が政治に覚醒し、政府が発信する胡散臭いプロパガンダや御用学者や御用マスコミが発するフェイク情報に惑わされないような正しい判断能力を持つことが重要であることは言うまでもありません。
本書は様々な資料を基に細かな分析されていて、現在の政治や官僚機構に不信感を持っている当ブログとしても大いに賛同できる内容でした。読むだけの価値がある本です。



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