やるだけ無駄な国家賠償訴訟 原発事故最高裁判決
またもや、まやかしの国家賠償訴訟を裏付けるような判決がありました。
東日本大震災による原発事故で避難した住民らが国に損害賠償を求めた集団訴訟で、最高裁第2小法廷(菅野博之裁判長)は、17日、国の賠償責任を認めない判決を言い渡しました。
裁判官の4人のうち3人は「仮に国が規制権限を行使し東電に必要な措置を命じていても、津波による大量の浸水を防ぐことはできなかった可能性が高い」という意見で、三浦守裁判官だけが「長期評価を前提に国や東電が真摯な検討をしていれば、事故を回避できた可能性が高い」という反対意見を付けました。
約30件の同種の訴訟のうち、福島、群馬、千葉、愛媛の各県で起こされた4訴訟での統一判断で、原告は約3,700人です。2審段階では、群馬だけが国の責任を否定し、残る3件は認めていました。
最高裁判決により、国とともに被告となった東電が、賠償総額の14億円余りを単独で支払うことになります。
賠償総額を単純に原告の人数で割ると、一人当たり、およそ38万円となり、被害の甚大さと比較すれば、あまりにも住民を馬鹿にしたような金額です。
訴訟のための労力と時間、費用を考えれば、やるだけ無駄な国家賠償訴訟であることが、また一つ証明されました。
しかも最高裁が国の責任を判断するうえで最も重要な、国が津波を予見できたかどうかという点については言及していません。
裁判所が思い描いた結論に導くうえで、妨げとなるようなポイントについては判決書に盛り込まないという不正裁判の常套手段がここでも使われています。
東京電力の原発事故とは対照的なのが、東北電力女川原発です。
福島第一原発と同様に、東日本大震災の巨大地震と未曾有の津波に襲われながらも、非常電源の喪失もなく、関連施設のボヤ程度の軽微な被害にとどまったのが、東北電力女川原発です。東日本大震災の震源地に最も近い原発で、福島とほぼ同じ高さ13mの津波が襲来したにもかかわらず、福島第一原発とは大きな違いです。しかも、女川原発では、震災直後に施設内に避難者を収容することさえしています。
福島と女川の明暗を分けたものを一言で言ってしまえば、企業体質の違いということになってしまいます。
最大の違いは、原発の安全確保が如何に重要であるかを認識して、日頃から、これでもかというほどの十分な対策をとってきた東北電力と、政府に依存した甘い見通しで安全性を軽視し対策を怠ってきた東京電力の違いではないかと考えられます。
京都大学工学部原子核工学科出身の共産党の吉井英勝衆院議員(当時)は、2006年から地震や津波による電源喪失で冷却機能を失う危険性を再三にわたって指摘し、2006年12月13日には質問主意書を政府宛に提出しています。
ところが、この質問主意書に対して、同年12月22日、現状で十分との認識を示した答弁書が「内閣総理大臣 安倍晋三」名で出されています。
重大事故の東京電力と軽微な被害で済んだ東北電力の違いは何?
この事実からも、国に責任があることは明白です。
今回の判断をした最高裁第2小法廷の裁判官の氏名をよく覚えて起き、最高裁判所裁判官国民審査のときに、しっかりと審判しましょう。
原発事故避難者訴訟 第2小法廷裁判官
菅野 博之裁判長 草野 耕一裁判官 岡村 和美裁判官
三浦 守裁判官(反対意見)



我が家の庭に咲いているユリです。
ピンクのカサブランカかと思っていましたが、白いものがカサブランカで、黄色やピンクは違うようです。
毎年、花芽が虫に食べられ、3,4年目くらいにしてやっと綺麗に咲きました。
芽が伸びはじめた頃に根元にオルトラン粒剤をまいたのが功を奏したようです。
しかも、芽が2本に増え、草丈も身長と同じぐらいに伸びました。


東日本大震災による原発事故で避難した住民らが国に損害賠償を求めた集団訴訟で、最高裁第2小法廷(菅野博之裁判長)は、17日、国の賠償責任を認めない判決を言い渡しました。
裁判官の4人のうち3人は「仮に国が規制権限を行使し東電に必要な措置を命じていても、津波による大量の浸水を防ぐことはできなかった可能性が高い」という意見で、三浦守裁判官だけが「長期評価を前提に国や東電が真摯な検討をしていれば、事故を回避できた可能性が高い」という反対意見を付けました。
約30件の同種の訴訟のうち、福島、群馬、千葉、愛媛の各県で起こされた4訴訟での統一判断で、原告は約3,700人です。2審段階では、群馬だけが国の責任を否定し、残る3件は認めていました。
最高裁判決により、国とともに被告となった東電が、賠償総額の14億円余りを単独で支払うことになります。
賠償総額を単純に原告の人数で割ると、一人当たり、およそ38万円となり、被害の甚大さと比較すれば、あまりにも住民を馬鹿にしたような金額です。
訴訟のための労力と時間、費用を考えれば、やるだけ無駄な国家賠償訴訟であることが、また一つ証明されました。
しかも最高裁が国の責任を判断するうえで最も重要な、国が津波を予見できたかどうかという点については言及していません。
裁判所が思い描いた結論に導くうえで、妨げとなるようなポイントについては判決書に盛り込まないという不正裁判の常套手段がここでも使われています。
東京電力の原発事故とは対照的なのが、東北電力女川原発です。
福島第一原発と同様に、東日本大震災の巨大地震と未曾有の津波に襲われながらも、非常電源の喪失もなく、関連施設のボヤ程度の軽微な被害にとどまったのが、東北電力女川原発です。東日本大震災の震源地に最も近い原発で、福島とほぼ同じ高さ13mの津波が襲来したにもかかわらず、福島第一原発とは大きな違いです。しかも、女川原発では、震災直後に施設内に避難者を収容することさえしています。
福島と女川の明暗を分けたものを一言で言ってしまえば、企業体質の違いということになってしまいます。
最大の違いは、原発の安全確保が如何に重要であるかを認識して、日頃から、これでもかというほどの十分な対策をとってきた東北電力と、政府に依存した甘い見通しで安全性を軽視し対策を怠ってきた東京電力の違いではないかと考えられます。
京都大学工学部原子核工学科出身の共産党の吉井英勝衆院議員(当時)は、2006年から地震や津波による電源喪失で冷却機能を失う危険性を再三にわたって指摘し、2006年12月13日には質問主意書を政府宛に提出しています。
ところが、この質問主意書に対して、同年12月22日、現状で十分との認識を示した答弁書が「内閣総理大臣 安倍晋三」名で出されています。
重大事故の東京電力と軽微な被害で済んだ東北電力の違いは何?
この事実からも、国に責任があることは明白です。
今回の判断をした最高裁第2小法廷の裁判官の氏名をよく覚えて起き、最高裁判所裁判官国民審査のときに、しっかりと審判しましょう。
原発事故避難者訴訟 第2小法廷裁判官
菅野 博之裁判長 草野 耕一裁判官 岡村 和美裁判官
三浦 守裁判官(反対意見)



我が家の庭に咲いているユリです。
ピンクのカサブランカかと思っていましたが、白いものがカサブランカで、黄色やピンクは違うようです。
毎年、花芽が虫に食べられ、3,4年目くらいにしてやっと綺麗に咲きました。
芽が伸びはじめた頃に根元にオルトラン粒剤をまいたのが功を奏したようです。
しかも、芽が2本に増え、草丈も身長と同じぐらいに伸びました。


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