研究者の野心と 行き過ぎた資本主義が新たな「症状」を作る!
先日の中国新聞に「狭められる『正常』範囲」というタイトルの面白い記事が載っていたので紹介します。
人類学者の磯野真穂氏が書いたものです。
一見すると専門的分野の研究者の世界での出来事かと思えるのですが、実は一般社会と密接に結びついており、資本主義社会の必然性のように感じました。
「摂食障害」という言葉をご存じかと思います。
これは2000年当時、、大きく次の2つに分けられていたということです。
太ることを恐れ、命を脅かすほど低体重にあることもある「拒食症」と標準体重ではあるが、過食と嘔吐などの代償行動を繰り返す「過食症」です。
ところが、時を経るごとに摂食障害の種類がどんどん増えていったといいます。
例えば、
自分の体が十分にたくましくないと感じ、過剰なトレーニングに走る症状が出る「男性版摂食障害」
過食ではあるが代償行動の伴わない「過食性障害」
夜だけ過食をしてしまう「夜食症候群」
最近の摂食障害では、健康的な食べ物の接種に執着してしまう症状の「オルトレキシア」です。
新しい症状が次々と発見され、名が与えられていきます。
こうしてみると、自分はこれに当てはまるかもしれないと思う人も少なくはないはずです。
なぜ、こんなことが起きるのか、心理学の教授に聞いてみると、
「新しい疾患を確立すると、それが学者の業績となるから」ということでした。
新疾患の第一人者になると、論文の引用回数が増える。学会の基調講演などに招かれ学問の世界での存在感が増す。大学で良いポジションにつける。
などいいことずくめのようです。
磯野氏は、研究者人生を続けるうちの、教授の言葉の的確さを裏付けていくことになったといいます。
一方、一般社会では、
「自分の状態に病名が与えられ、ようやく肩の荷が下りた」というように市井の人々からは、おおむね歓迎されるようです。
磯野氏は、この状況に不気味さを覚えるといいます。
「あるべき状態」から外れている人たちを発見し、その人たちに病名を与え、治療の枠組みを確立することは「正常」の範囲を狭めていくことに他ならないからだ。
同じような例で、近年、日本でも急激にその数を増やしているのが注意欠陥多動性障害(ADHD)です。一つのことに集中できなかったり、過度に落ち着きのない状態を指す障害です。
米国の子どもたちの15%(男子に限ると20%)がADHDと診断され、その大半が投薬を受けているそうです。
この背後には、製薬会社の多額の投資、子どもを薬物で鎮め、学力向上を図りたい大人の思惑、不明瞭な診断基準があると指摘します。
そのほか、大人が期待するよりゆっくり動く。物思いにふけって目の前の課題に集中できない障害を「SCT=緩慢な認知」というそうですが、米国内では潜在的なSTCのこども300万人ほどいると述べる者もいるということです。
少し「正常」から外れただけで「障害者」に仕立て上げられ、薬漬けにされる現実に恐怖を覚えます。
特に子どもが、製薬会社と資本主義社会の餌食にされているようでなりません。
そう考えると。新型コロナも、何かおかしくありませんですか。
通常の感染性の病気なら、発熱などの症状がある人を「感染者」と呼んでいたはずですが、新型コロナに限っては、無症状の人まで新規感染者にカウントして爆発的な感染拡大を喧伝し、効果が疑わしいワクチンを政府もマスコミも必死になって打たせようとています。
何か裏があるようでなりません。


人類学者の磯野真穂氏が書いたものです。
一見すると専門的分野の研究者の世界での出来事かと思えるのですが、実は一般社会と密接に結びついており、資本主義社会の必然性のように感じました。
「摂食障害」という言葉をご存じかと思います。
これは2000年当時、、大きく次の2つに分けられていたということです。
太ることを恐れ、命を脅かすほど低体重にあることもある「拒食症」と標準体重ではあるが、過食と嘔吐などの代償行動を繰り返す「過食症」です。
ところが、時を経るごとに摂食障害の種類がどんどん増えていったといいます。
例えば、
自分の体が十分にたくましくないと感じ、過剰なトレーニングに走る症状が出る「男性版摂食障害」
過食ではあるが代償行動の伴わない「過食性障害」
夜だけ過食をしてしまう「夜食症候群」
最近の摂食障害では、健康的な食べ物の接種に執着してしまう症状の「オルトレキシア」です。
新しい症状が次々と発見され、名が与えられていきます。
こうしてみると、自分はこれに当てはまるかもしれないと思う人も少なくはないはずです。
なぜ、こんなことが起きるのか、心理学の教授に聞いてみると、
「新しい疾患を確立すると、それが学者の業績となるから」ということでした。
新疾患の第一人者になると、論文の引用回数が増える。学会の基調講演などに招かれ学問の世界での存在感が増す。大学で良いポジションにつける。
などいいことずくめのようです。
磯野氏は、研究者人生を続けるうちの、教授の言葉の的確さを裏付けていくことになったといいます。
一方、一般社会では、
「自分の状態に病名が与えられ、ようやく肩の荷が下りた」というように市井の人々からは、おおむね歓迎されるようです。
磯野氏は、この状況に不気味さを覚えるといいます。
「あるべき状態」から外れている人たちを発見し、その人たちに病名を与え、治療の枠組みを確立することは「正常」の範囲を狭めていくことに他ならないからだ。
同じような例で、近年、日本でも急激にその数を増やしているのが注意欠陥多動性障害(ADHD)です。一つのことに集中できなかったり、過度に落ち着きのない状態を指す障害です。
米国の子どもたちの15%(男子に限ると20%)がADHDと診断され、その大半が投薬を受けているそうです。
この背後には、製薬会社の多額の投資、子どもを薬物で鎮め、学力向上を図りたい大人の思惑、不明瞭な診断基準があると指摘します。
そのほか、大人が期待するよりゆっくり動く。物思いにふけって目の前の課題に集中できない障害を「SCT=緩慢な認知」というそうですが、米国内では潜在的なSTCのこども300万人ほどいると述べる者もいるということです。
少し「正常」から外れただけで「障害者」に仕立て上げられ、薬漬けにされる現実に恐怖を覚えます。
特に子どもが、製薬会社と資本主義社会の餌食にされているようでなりません。
そう考えると。新型コロナも、何かおかしくありませんですか。
通常の感染性の病気なら、発熱などの症状がある人を「感染者」と呼んでいたはずですが、新型コロナに限っては、無症状の人まで新規感染者にカウントして爆発的な感染拡大を喧伝し、効果が疑わしいワクチンを政府もマスコミも必死になって打たせようとています。
何か裏があるようでなりません。


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