今まで使ってきた石鹸の中で一番いいかも!
生協の宅配を利用しているのですが、そのカタログに、たまに「アレッポの石鹸」という商品が載っています。
カタログに繰り返し登場するのは、たいてい売れ筋の商品のことが多いです。
何か箱に入っているわけでもなく、直方体の角ばった石鹸がむき出しの状態で載っています。(実際には透明フィルムに包まれています。)
国内の名の知れたメーカーやブランド品なら品質に問題はないと思い購入するのですが、シリアの石鹸のようで価格は1個五百数十円と手ごろです。
以前から気にはなってはいたのですが、肌に合わなかったら嫌だしとか、これまで購入したことはありませんでした。
ところが、1カ月ぐらい前に久々にカタログで見かけたので、思い切って購入してみました。
届いてみたら、けっこうデカいです。普通の石鹸の3,4個分はあります。これまでの石鹸のイメージとは違ったので、なかなか使う気にはなれず、2週間ぐらい置きっぱなしにしていたでしょうか。
ある日、せっかく購入したのだから、使わないのはもったいないと思い、使ってみました。
頭、顔、身体、全身に使えると書いてあります。合成界面活性剤・防腐剤・着色料・人工香料などの余計な添加物は使われていません。ほとんどがローレルオイルとオリーブオイルでできています。
まずは、入浴の際に顔と身体に使ってみたら、それがビックリするほどよかったです。泡切れもよく、キュキュッとするほど汚れが落ちるのですが、油分はしっかり残っていて肌がパッと水をはじきます。
これはいい感じです。「今までで使った石鹸で一番いいかも!」と思ったのですが、石鹸で頭を洗うということには、またしても抵抗がありました。
どうして、こんな、どうでもいいようなことで臆病になるのか、自分でも不思議です。
しかし、頭にも使えるというのですから使ってみない手はありません。それから1週間ぐらいして石鹸で洗髪してみました。
濡らした髪の表面に数秒ほどこすりつけるだけで十分です。意外に簡単に使えました。
洗い上りはギシギシする感じですが、乾くとサラサラです。それでいてしっとりして、くせ毛でバラケがちな髪の毛がまとまって艶が出ます。1本1本がオイルでコーティングされているような感じです。コンディショナーを使えば、よりサラサラになりますが、使わなくても、それほど気になりません。
翌日、普通のシャンプーを使っても、髪質が変わってしまったかのように効果が持続しています。
「食わず嫌い」のところがありましたが、もっと早くにこの石鹸に出会っていれば良かったと思っています。
ここからは「アレッポの石鹸」の簡単な歴史です。
「アレッポの石鹸」というだけあって、シリアのアレッポで1000年も前から作られてきたと言われています。
アレッポは、トルコとの国境に近いシリア北部にある国内最大の都市です。
この地域でアルカリ成分の精製方法が発見されたこと、オリーブオイルやローレルオイルの産地だったこと、交易地だったことから、石鹸産業は古くからの地場産業で、たくさんの石鹸メーカーや工場がアレッポにはあり、それぞれが昔ながらの伝統を守りながら品質に対する拘りをもって作り続けられてきました。
それは日本酒の酒蔵とよく似ているということです。
https://www.binchoutan.com/areppo.html
ところが、2011年初頭から、中東・北アフリカ地域の各国で、「アラブの春」と呼ばれる民主化運動が本格化、その動きはシリアにも波及し、内戦により多くの人々が難民となり故郷を追われました。アレッポの各メーカーも石鹸作りを止めたり、アレッポで石鹸を作る事ができずシリアの他の都市やトルコなど外国へと逃れ石鹸づくりを再開させたりしています。
シリアの内戦には、アサド政権の打倒を掲げる欧米の多国籍軍と、アサド政権を支援するロシアやイランが軍事介入しています。
まさに、今のウクライナで起きていることと重なります。先人たちが築き上げてきたウクライナの伝統が失われないことを願うばかりです。


カタログに繰り返し登場するのは、たいてい売れ筋の商品のことが多いです。
何か箱に入っているわけでもなく、直方体の角ばった石鹸がむき出しの状態で載っています。(実際には透明フィルムに包まれています。)
国内の名の知れたメーカーやブランド品なら品質に問題はないと思い購入するのですが、シリアの石鹸のようで価格は1個五百数十円と手ごろです。
以前から気にはなってはいたのですが、肌に合わなかったら嫌だしとか、これまで購入したことはありませんでした。
ところが、1カ月ぐらい前に久々にカタログで見かけたので、思い切って購入してみました。
届いてみたら、けっこうデカいです。普通の石鹸の3,4個分はあります。これまでの石鹸のイメージとは違ったので、なかなか使う気にはなれず、2週間ぐらい置きっぱなしにしていたでしょうか。
ある日、せっかく購入したのだから、使わないのはもったいないと思い、使ってみました。
頭、顔、身体、全身に使えると書いてあります。合成界面活性剤・防腐剤・着色料・人工香料などの余計な添加物は使われていません。ほとんどがローレルオイルとオリーブオイルでできています。
まずは、入浴の際に顔と身体に使ってみたら、それがビックリするほどよかったです。泡切れもよく、キュキュッとするほど汚れが落ちるのですが、油分はしっかり残っていて肌がパッと水をはじきます。
これはいい感じです。「今までで使った石鹸で一番いいかも!」と思ったのですが、石鹸で頭を洗うということには、またしても抵抗がありました。
どうして、こんな、どうでもいいようなことで臆病になるのか、自分でも不思議です。
しかし、頭にも使えるというのですから使ってみない手はありません。それから1週間ぐらいして石鹸で洗髪してみました。
濡らした髪の表面に数秒ほどこすりつけるだけで十分です。意外に簡単に使えました。
洗い上りはギシギシする感じですが、乾くとサラサラです。それでいてしっとりして、くせ毛でバラケがちな髪の毛がまとまって艶が出ます。1本1本がオイルでコーティングされているような感じです。コンディショナーを使えば、よりサラサラになりますが、使わなくても、それほど気になりません。
翌日、普通のシャンプーを使っても、髪質が変わってしまったかのように効果が持続しています。
「食わず嫌い」のところがありましたが、もっと早くにこの石鹸に出会っていれば良かったと思っています。
ここからは「アレッポの石鹸」の簡単な歴史です。
「アレッポの石鹸」というだけあって、シリアのアレッポで1000年も前から作られてきたと言われています。
アレッポは、トルコとの国境に近いシリア北部にある国内最大の都市です。
この地域でアルカリ成分の精製方法が発見されたこと、オリーブオイルやローレルオイルの産地だったこと、交易地だったことから、石鹸産業は古くからの地場産業で、たくさんの石鹸メーカーや工場がアレッポにはあり、それぞれが昔ながらの伝統を守りながら品質に対する拘りをもって作り続けられてきました。
それは日本酒の酒蔵とよく似ているということです。
https://www.binchoutan.com/areppo.html
ところが、2011年初頭から、中東・北アフリカ地域の各国で、「アラブの春」と呼ばれる民主化運動が本格化、その動きはシリアにも波及し、内戦により多くの人々が難民となり故郷を追われました。アレッポの各メーカーも石鹸作りを止めたり、アレッポで石鹸を作る事ができずシリアの他の都市やトルコなど外国へと逃れ石鹸づくりを再開させたりしています。
シリアの内戦には、アサド政権の打倒を掲げる欧米の多国籍軍と、アサド政権を支援するロシアやイランが軍事介入しています。
まさに、今のウクライナで起きていることと重なります。先人たちが築き上げてきたウクライナの伝統が失われないことを願うばかりです。


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