安倍政権下の事件を彷彿させる「相棒 元旦スペシャル」
元旦の「相棒 元旦スペシャル」、ご覧になられましたでしょうか。
「相棒 元旦スペシャル」は、毎年、社会問題に焦点を当て、政権批判を暗示する内容が盛り込まれていますが、今年の「相棒スペシャル」も例外ではなく 、そのような内容が随所に盛り込まれていました。
細部にドラマ仕立ての偶然過ぎる出来事が次々と起こるため、社会問題に疎い人にとっては本質を見失いそうになるという嫌いもありますが、大筋では、安倍政権の下で次々に起こった政治家による犯罪と、それに付随して起こった出来事を彷彿させる内容でした。
もちろん、事件の性質や状況設定はフィクションであり、現実の事件とは全く関係ないストーリーになっていますが、三権癒着の「まやかしの法治国家」であることに気づき、腐敗した自民党政治を見せつけられている国民は、国家の中枢、政権の内部では、実際に同じようなことが行われているということを暗示していると気が付くはずです。
与党幹部による利害関係者への口利き。
最高裁判決をコントロールするために、最高裁判事への働きかけをする与党幹部。
自分の犯罪の事実を隠し政治生命を維持するためには、容赦なく国民の命を奪おうとする与党幹部。
秘書のせいにして自分は罪を逃れようとする与党幹部。
ドラマでは、そのような様々な出来事が盛り込まれているのですが、現実問題として、犯罪を起こしても秘書や末端の公務員のせいにして自分は逮捕・起訴もされずに平然と政治の中枢に居座る政治家、政府の意向に沿う結論ありきの最高裁判決、不起訴処分として事件をもみ消す検察などを目の当たりにしているからこそ、現実でも同じようなことが行われているのではないかと思わされます。
ただ現実社会では、決してそうはならないと思ったところが2つありました。
警察礼賛のドラマの性質上、ドラマでは捜査機関が公正に機能し、実行犯である秘書のみならず、事件の秘密を握る人物の殺害の指示した与党政調会長までもが逮捕されるのですが、「まやかしの法治国家」である現実社会ではほとんどと言ってよいほどあり得ないことです。
それと、非正規雇用を巡る訴訟の最高裁の判事のうちの3人目の鍵を握る判事を高級レストランに呼び出し買収しようとするのですが、判事がその場に現れなかったことは判事としての良心を貫き通した行動であり、果たしてそのような気概のある判事が実際にどれだけ存在するのかは、かなり疑わしいところです。
警察が礼賛できるような組織でないことは十分承知していることですが、手の込んだトリックと勧善懲悪の爽快さが心地よく、「相棒」はつい見てしまうシリーズです。
「相棒 元日スペシャル 2022」の具体的な内容については触れていませんでしたので、出だしのあらすじをテレビ朝日のHPより掲載します。
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年末、峯秋の誘いで高級レストランを訪れた右京(水谷豊)は、与党政調会長の袴田(片岡孝太郎)と経済界の重鎮が、会合を開いているところを見掛ける。個室のテーブルには、3人の席が用意されていたので、もう1人、参加者がいると思われた。同じ夜、落としたスマホを探していた少年が、大人同士が言い争う姿を目撃。それに気づいた男に、落としたスマホを持ち去られてしまう。
翌日、年末年始の当番勤務にあたっていた亘(反町隆史)は、ある女性から呼び出しを受ける。同じく当番だった右京に、「紹介したい人がいる」と言い、連れ出した先は教会。そこにいたのは、亘の姉・由梨(飯島直子)だった。ピアノ教師をしながら教会でボランティアをしているという由梨は、保護した記憶喪失の男性(イッセー尾形)の身元を調べてほしいと依頼する。しかし、本人が“湊健雄”と名乗っている以外、手掛かりはなし。唯一、大手鉄道会社の駅売店の名前が記憶に残っているらしいが…!?
そんな中、右京と亘は、湊を最初に見つけた2人の少年から話を聞く。利発な2人は、当時の状況を分かりやすく説明してくれたが、何かを隠している様子。どうやら、片方の少年が、雑木林でスマホをなくしたようで…!? 身元調査の糸口を求めて、駅売店の本社を訪れた右京と亘は、同社が非正規雇用の賃金問題で紛争を抱えていることを知るが、湊に関する情報は得られなかった。同じ頃、少年のスマホを手にした男が、身分を偽り、2人のすぐそばまで迫っていた。
2人の少年は何を目撃してしまったのか!?
亘の姉が保護した記憶喪失の男とも関係が?
人々の思いが交錯するとき、驚きの真実が明らかになる!
https://www.tv-asahi.co.jp/aibou/story/0011/
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「相棒 元旦スペシャル」は、毎年、社会問題に焦点を当て、政権批判を暗示する内容が盛り込まれていますが、今年の「相棒スペシャル」も例外ではなく 、そのような内容が随所に盛り込まれていました。
細部にドラマ仕立ての偶然過ぎる出来事が次々と起こるため、社会問題に疎い人にとっては本質を見失いそうになるという嫌いもありますが、大筋では、安倍政権の下で次々に起こった政治家による犯罪と、それに付随して起こった出来事を彷彿させる内容でした。
もちろん、事件の性質や状況設定はフィクションであり、現実の事件とは全く関係ないストーリーになっていますが、三権癒着の「まやかしの法治国家」であることに気づき、腐敗した自民党政治を見せつけられている国民は、国家の中枢、政権の内部では、実際に同じようなことが行われているということを暗示していると気が付くはずです。
与党幹部による利害関係者への口利き。
最高裁判決をコントロールするために、最高裁判事への働きかけをする与党幹部。
自分の犯罪の事実を隠し政治生命を維持するためには、容赦なく国民の命を奪おうとする与党幹部。
秘書のせいにして自分は罪を逃れようとする与党幹部。
ドラマでは、そのような様々な出来事が盛り込まれているのですが、現実問題として、犯罪を起こしても秘書や末端の公務員のせいにして自分は逮捕・起訴もされずに平然と政治の中枢に居座る政治家、政府の意向に沿う結論ありきの最高裁判決、不起訴処分として事件をもみ消す検察などを目の当たりにしているからこそ、現実でも同じようなことが行われているのではないかと思わされます。
ただ現実社会では、決してそうはならないと思ったところが2つありました。
警察礼賛のドラマの性質上、ドラマでは捜査機関が公正に機能し、実行犯である秘書のみならず、事件の秘密を握る人物の殺害の指示した与党政調会長までもが逮捕されるのですが、「まやかしの法治国家」である現実社会ではほとんどと言ってよいほどあり得ないことです。
それと、非正規雇用を巡る訴訟の最高裁の判事のうちの3人目の鍵を握る判事を高級レストランに呼び出し買収しようとするのですが、判事がその場に現れなかったことは判事としての良心を貫き通した行動であり、果たしてそのような気概のある判事が実際にどれだけ存在するのかは、かなり疑わしいところです。
警察が礼賛できるような組織でないことは十分承知していることですが、手の込んだトリックと勧善懲悪の爽快さが心地よく、「相棒」はつい見てしまうシリーズです。
「相棒 元日スペシャル 2022」の具体的な内容については触れていませんでしたので、出だしのあらすじをテレビ朝日のHPより掲載します。
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年末、峯秋の誘いで高級レストランを訪れた右京(水谷豊)は、与党政調会長の袴田(片岡孝太郎)と経済界の重鎮が、会合を開いているところを見掛ける。個室のテーブルには、3人の席が用意されていたので、もう1人、参加者がいると思われた。同じ夜、落としたスマホを探していた少年が、大人同士が言い争う姿を目撃。それに気づいた男に、落としたスマホを持ち去られてしまう。
翌日、年末年始の当番勤務にあたっていた亘(反町隆史)は、ある女性から呼び出しを受ける。同じく当番だった右京に、「紹介したい人がいる」と言い、連れ出した先は教会。そこにいたのは、亘の姉・由梨(飯島直子)だった。ピアノ教師をしながら教会でボランティアをしているという由梨は、保護した記憶喪失の男性(イッセー尾形)の身元を調べてほしいと依頼する。しかし、本人が“湊健雄”と名乗っている以外、手掛かりはなし。唯一、大手鉄道会社の駅売店の名前が記憶に残っているらしいが…!?
そんな中、右京と亘は、湊を最初に見つけた2人の少年から話を聞く。利発な2人は、当時の状況を分かりやすく説明してくれたが、何かを隠している様子。どうやら、片方の少年が、雑木林でスマホをなくしたようで…!? 身元調査の糸口を求めて、駅売店の本社を訪れた右京と亘は、同社が非正規雇用の賃金問題で紛争を抱えていることを知るが、湊に関する情報は得られなかった。同じ頃、少年のスマホを手にした男が、身分を偽り、2人のすぐそばまで迫っていた。
2人の少年は何を目撃してしまったのか!?
亘の姉が保護した記憶喪失の男とも関係が?
人々の思いが交錯するとき、驚きの真実が明らかになる!
https://www.tv-asahi.co.jp/aibou/story/0011/
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