工藤会トップの死刑判決と 政治家の犯罪の共通性
福岡地裁で始まった判決公判で、特定危険指定暴力団 工藤会のトップである野村悟被告に死刑判決が言い渡されました。
野村被告と、工藤会ナンバー2の会長の田上不美夫被告の2人は、一般市民を襲撃した4つの事件で殺人と組織犯罪処罰法違反(組織的な殺人未遂)などに罪に問われていましたが、田上被告には無期懲役が言い渡されました。
この判決の注目すべきところは、被告が指示したという直接証拠がなくても、4つの事件すべてにおいて間接証拠から関与を認定できると判断した点です。
厳格な指揮命令系統を築き上げてきた工藤会の上意下達 の組織性などから、被告らが意思決定に関与したことを推認した上で実行役との共謀を認めています。
間接的な証拠のみから、首謀者としての関与を認定し、組織トップの責任を認めたことは実に画期的な判決と言えます。
先日、工藤会の幹部への過去のインタビューで、部下が功名心から勝手にやったというようなことを言っていたのを見ましたが、組織トップからの直接の指示がなくても、下の者がその意思をくみ取って犯罪を犯したとなれば、まさに「忖度」したということになります。
組織が大きくなればなるほど、部下や下っ端が実行犯として犯罪を犯し、トップは常に守られるというのは、これまで繰り返し見せつけられてきた光景です。そのため、トカゲの尻尾きりにしかならず、根本的な部分は問題をかかえたままで、同じような犯罪が繰り返されるというのも実情です。
暴力団組織の犯罪と共通するのが、繰り返される政治家の犯罪です。暴力団の犯罪と事件の性質は全く違いますが、政治家のトップを守るために、部下が文書を隠蔽したり改竄するということが度々行われてきました。政治家の関与があるはずなのに、処罰されるのは、たいがい秘書というのも、過去から繰り返されてきたことです。
組織犯罪の特異性から、間接証拠からトップの責任を認定するという判断は、政治家の犯罪にこそ取り入れて欲しい手法です。一つの画期的な判例として、今後の裁判に活かされることを願っています。
ところで話は変わりますが、先日、ある待合室にあった女性週刊誌に、最も辞めて欲しい政治家ランキングというのが載っていました。アンケートに基づいた結果のようです。
1位が麻生氏、2位が二階氏、3位が菅氏、4位が安倍氏・・・・。
順位は多少前後しますが、まったく同感です。
麻生氏は、暴言の連発と上から目線の態度が気に食わない、二階氏は自分の利権のためにGoToキャンペーンを行って感染を拡大させたなどが理由のようです。菅氏、安倍氏については、今さら言うまでもありません。
年齢にも驚きました。麻生氏80歳、二階氏82歳、もう引退された方がよろしいのではないかという御歳です。自分ではしっかりしていると思っているかもしれませんが、もしかしたら認知機能や判断力が衰えが態度に表れているのかもしれません。
2カ月以内ぐらいには衆議院選挙が行われます。
コロナ禍の中で、誰が国民の命を守ってくれるのか、今はそれが最も重要なことなのかもしれません。
更に、日本の司法はまともに機能していません。それ故、限りなく犯罪に関与したことが濃厚であっても、自ら責任をとることはなく、逮捕、起訴されることもなく、政治家として大きな顔で居座っているというのも事実です。そのような政治家を排除できるのは選挙しかありません。様々な視点から十分考慮して政党と候補者を選ぶ必要があります。


野村被告と、工藤会ナンバー2の会長の田上不美夫被告の2人は、一般市民を襲撃した4つの事件で殺人と組織犯罪処罰法違反(組織的な殺人未遂)などに罪に問われていましたが、田上被告には無期懲役が言い渡されました。
この判決の注目すべきところは、被告が指示したという直接証拠がなくても、4つの事件すべてにおいて間接証拠から関与を認定できると判断した点です。
厳格な指揮命令系統を築き上げてきた工藤会の上意下達 の組織性などから、被告らが意思決定に関与したことを推認した上で実行役との共謀を認めています。
間接的な証拠のみから、首謀者としての関与を認定し、組織トップの責任を認めたことは実に画期的な判決と言えます。
先日、工藤会の幹部への過去のインタビューで、部下が功名心から勝手にやったというようなことを言っていたのを見ましたが、組織トップからの直接の指示がなくても、下の者がその意思をくみ取って犯罪を犯したとなれば、まさに「忖度」したということになります。
組織が大きくなればなるほど、部下や下っ端が実行犯として犯罪を犯し、トップは常に守られるというのは、これまで繰り返し見せつけられてきた光景です。そのため、トカゲの尻尾きりにしかならず、根本的な部分は問題をかかえたままで、同じような犯罪が繰り返されるというのも実情です。
暴力団組織の犯罪と共通するのが、繰り返される政治家の犯罪です。暴力団の犯罪と事件の性質は全く違いますが、政治家のトップを守るために、部下が文書を隠蔽したり改竄するということが度々行われてきました。政治家の関与があるはずなのに、処罰されるのは、たいがい秘書というのも、過去から繰り返されてきたことです。
組織犯罪の特異性から、間接証拠からトップの責任を認定するという判断は、政治家の犯罪にこそ取り入れて欲しい手法です。一つの画期的な判例として、今後の裁判に活かされることを願っています。
ところで話は変わりますが、先日、ある待合室にあった女性週刊誌に、最も辞めて欲しい政治家ランキングというのが載っていました。アンケートに基づいた結果のようです。
1位が麻生氏、2位が二階氏、3位が菅氏、4位が安倍氏・・・・。
順位は多少前後しますが、まったく同感です。
麻生氏は、暴言の連発と上から目線の態度が気に食わない、二階氏は自分の利権のためにGoToキャンペーンを行って感染を拡大させたなどが理由のようです。菅氏、安倍氏については、今さら言うまでもありません。
年齢にも驚きました。麻生氏80歳、二階氏82歳、もう引退された方がよろしいのではないかという御歳です。自分ではしっかりしていると思っているかもしれませんが、もしかしたら認知機能や判断力が衰えが態度に表れているのかもしれません。
2カ月以内ぐらいには衆議院選挙が行われます。
コロナ禍の中で、誰が国民の命を守ってくれるのか、今はそれが最も重要なことなのかもしれません。
更に、日本の司法はまともに機能していません。それ故、限りなく犯罪に関与したことが濃厚であっても、自ら責任をとることはなく、逮捕、起訴されることもなく、政治家として大きな顔で居座っているというのも事実です。そのような政治家を排除できるのは選挙しかありません。様々な視点から十分考慮して政党と候補者を選ぶ必要があります。


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