素人に配慮してくれた良心的な裁判官だっています! (一審・1)
ときどき別なテーマが入ることもあると思いますが、その際はご了承ください。
当然のことながら、裁判は原告の訴状の提出からスタートします。
提訴したのが、2005年7月上旬のことでしたので、その2か月ほど前、ちょうどゴールデンウィークのあたりから訴訟関連の本を購入したり、図書館で借りて読み始めました。(いずれも初心者向けの本です。)
中でも、 『訴訟は本人で出来る(石原豊昭、石原輝、平井二郎著、自由国民社)』 は、本人訴訟をする上ではバイブルともいえる本です。裁判所に提出する書面の書き方はもちろんのこと、法廷での席や心構え、戦術・・・・、素人が知りたいと思うようなことが軽妙な語り口で書かれており、普通の法律書のような堅苦しさがなく、読んでいても楽しく、一人でも裁判がやれそうな気分になります。
それから、ネット上で公開されている多くの訴状も参考になりました。
事件は、労働基準監督署への私の電話相談に端を発し、会社や夫、労働局等の行政がかかわり合った複雑なケースであると思いますが、事件の経緯をパソコンに記録していたこともあり、それに従って事実関係を書き並べたので、訴状の作成自体はそれほどたいへんな作業ではありませんでした。
6月中旬、裁判所に出向き、書記官に訴状の下書きをチェックしていただきました。
書き方がちょっと(けっこう?)大雑把だったので、かなり時間をかけて丁寧に不備を指摘していただきました。
終わって時計を見たら、すでに1時間半ぐらい経っていたのにはビックリでした!
その後、指摘されたところを中心に、内容を吟味しながら手直しを開始。
そして、7月上旬、ついに訴状を提出。
厳密なチェックの後、受理していただきました。大仕事が終了し、やっと肩の荷を下ろした気分でした。
ところが、ホッとしたのもつかの間。
訴状提出の翌々日、書記官から電話があり、裁判官に見せたところ、何点か手直ししていただくところがあるということでした。
「エーッ、またっ!」って感じでしたが、直接話を聞いたほうがよいと思い裁判所へ。
“素人さんなので、しっかり準備をしてから始めましょう” ということで、
『夫の損害賠償請求をできるとする根拠を明らかにする(原告適格の問題)。被告公務員の不法行為の具体的な内容の特定、その故意または過失の内容を明らかにする。・・・・・』
大きく分けて5項目ぐらいありましたが、これらについて、準備書面と必要に応じて書証を提出するようにということでした。
たくさんの宿題を出され、またもや難題に直面。
しかし、これらの与えられた“課題”をこなすことが、その後の裁判の方向性を私に気づかせてくれたと言えます。
つまり、とりあえず訴状提出には至ったものの、それから先、何をどう進めていけばよいのか、まったく検討がついていなかった私に、釈明すべきことがらを指示し、方向性を示してくれました。
ですから、この宿題を出してくださった裁判官には、本当に感謝しています。
日頃、ブログでは裁判批判を繰り返している私ですが、
素人であることに配慮してくださった裁判官や親切でていねいに対応してくださった書記官の方々がいらっしゃったことをお伝えしておきます。
特に、一審では、たびたびの問い合わせにもかかわらず、担当の書記官がいつも快く応じてくださいました。

この続きは次回にいたします。
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