法科大学院って、もしかしたら天下り先確保のために設置されたの?
最近読んだ本に、官僚の天下りのことがしばしば出てきました。
それで、ふと思いついたことがあるのですが、3月末に依願退官した二審の裁判長、もしかしたら天下りしているんじゃないかって。
さっそく、検索して調べてみました。
ありました!やっぱり、天下っていました。首都圏の公立法科大学院の教授に就任していました。
私は、唖然としました。
“裁判官によって作られた控訴人の主張”を判決理由にしたり、また、矛盾した判決理由で結論づけたり、つまり、国を勝訴させる正当な理由が何ひとつ書かれていないにもかかわらず、国を全面勝訴させた裁判長が、教育者になっているわけですから・・・・
出力40%ぐらいだった私の頭の働きは、一気に全開、頭に血が上る感じがしました。
その後、ちょっと冷静になったときに、いくつかのことが瞬間的に結びつき、あることを思いつきました。
結びついた個々の要素は、次の3つです。
① 依願退官した裁判長が、法科大学院の教授に就任したこと。
② (ちょっと説明が長くなりますが・・・・)
以前、法科大学院の院生が、自分から仕掛けてきたブログでの論争の腹いせに、私の裁判資料を入手し、レポートにしてネット上で公開しようとした一件がありました(ブログでの論争の腹いせに法科大学院生が・・・ ~個人情報の管理にはご注意を!~)。
途中でおかしいことに気づき、未遂に終わったわけですが、とても法科大学院生のするようなことには思えなかったため、その院生が実在するのか確かめようと思い、大学の電話番号などを調べたことがあり、そのとき知ったことですが・・・・
法科大学院というのは、法学部の大学院に併設されているとか、あるいは、普通の大学院にコース別や学科別という形で設置されているのかと思いましたら、まったく違うのです。
専門職大学院という形で、普通の大学院とは、まったく別になっているのです。
学生の管理なども法学部の大学院とは別になっていましたし。
ですから、大学の中に、学部とは別に、ビジネススクールがあるような印象を受けたのです。
この記事を書くにあたり、いくつか調べてみたのですが、他の法科大学院もほとんど同様で、すごく無駄な感じがしました。
それから、今回調べていてわかったことですが、法科大学院では、おおむね2割以上の実務家教員が要求されているそうです。
③ 司法試験の合格率の低い法科大学院に不適合のレッテルを張り、統廃合するとか議論されていますが、合格者数が予定されているにもかかわらず、法科大学院をあちこちに乱立させたのでは、当然、合格率が低くなることぐらい小学生でもわかることで、どうも、詰めが甘いといいますか、(ちょっと失礼な言い方かも知れませんが)単細胞的発想で、法科大学院を設置する意義が曖昧です。
これらのことから、もしかしたら、法科大学院は、法曹の天下り先確保のために設置されたんじゃないかってことが、ひらめいたのです。
それにしても、国民からもあまり歓迎されない裁判員制度、本来の目的から乖離している法科大学院、西松建設を巡る公正さに欠ける捜査、支離滅裂な判決理由・・・・・
司法関係者のなさることは、 どうも理解に苦しみます。


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