島根県知事の意思表明が オリンピック開催の議論を深める契機になれば
オリンピックをめぐり、島根県の丸山達也知事は、17日、県内の聖火リレー中止を検討すると表明しました。
その反響を紹介します。
丸山知事は、聖火リレーの中止を検討する考えで、感染症に対する政府や東京都の対応が不十分で、オリンピック開催に反対するという意思も示しています。政府への改善を促すのが狙いで、状況を踏まえて最終判断するということです。
島根県は全国に比べて感染者が少なく、死亡者も唯一、ゼロに抑えています。それにもかかわらず、1月から首都圏などで続く2度目の緊急事態宣言や、昨年末からの「GoTo トラベル」の全国一斉停止のあおりは等しくかぶり、地域の飲食、旅館業者は大打撃を受けています。
ところが給付金は緊急事態宣言の対象地域にのみ支給され、感染を抑えている地方には一切支援がなく著しく不公平な対応だと丸山知事は批判しています。
政府・都へ問題提起 「聖火中止検討」突然の表明 島根知事
アンケート調査などからも、現状では、あまり国民から歓迎されているとは思われないオリンピックですが、それでも、開催されるのが当然のような流れが政府やマスコミによって作られつつある中、丸山知事の勇気ある発言は、国民に、考え、議論する機会を与えてくれたように思います。
聖火リレーの中止の検討を表明したのを受け、県庁には18日までに300件以上の反響が寄せられたということです。
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知事の発言に対し、「よく言ってくれた」など好意的な内容が7割程度。「コロナが落ち着いているのにそんなこと言わなくても」といった批判的な内容も3割程度あったという。
インターネットやSNS上では、関連する書き込みが相次ぐ。「県民の命を守ろうとする真摯(しんし)な英断」などと知事の考えを支持する内容や、「もっと意見が出るといい」「政府と地方の温度差がみえる」といった分析も。一方、「五輪と引き換えに予算面で国に頼っているだけ」など、唐突な表明に違和感を示すコメントも見られる。
島根県の聖火リレー中止検討に賛否330件 県民説明を検討
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丸山知事の勇気ある意思表明を称えるべきだと思うのですが、筋違いのところから批判が出てきたようです。
自民党の竹下亘氏(島根2区)は18日の派閥会合で、「困惑している。丸山知事を呼び、注意をしっかりしないといけない」と苦言を呈したということです。
さらに、大会組織委員会の会長選びに触れ、「改めて五輪をしっかりやるんだと、ねじを巻き直している状況だ」と強調。丸山知事が政府や東京都の感染対策に不満を示していることには「コロナが一番きつい東京が言うならともかく、一番遠いところにいる島根が何を言うんだ、というのが私の心境。全国知事会の間でも追随する人はいないのでは」と述べたということです。
竹下氏と丸山知事の間には、自民党分裂となった2019年の島根県知事選での確執があったということです。
竹下亘氏「注意しないと」 島根県の聖火中止検討に苦言
県知事に意見する立場ではないにもかかわらず、見苦しい限りです。
またしても自民党の「老害」に、新たなメンバーが加わったようです。
丸山知事の発言を受けての大会組織委員会の反応と、それに値する丸山知事の反論です。
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県と大会組織委員会が締結する協定の解除規定に基づき聖火リレーを中止できるとした丸山知事の発言に「協定は秘密保持が原則のはず」と違和感を示した組織委に対し、「公費をかける事業で一切公開できない協定はあり得ない」と反論。「契約違反と言いたいのだろうが脅しだと思っている。こういう協定を結ばせるなら、ろくでもない組織だ。公益財団の認定を取り消してもらいたいくらい」と激しく批判した。
島根知事、五輪組織委を強く批判 竹下氏に経緯説明へ
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島根県と同様に感染者数が全国で最少、人口比でも最少クラスに抑え、死者も現時点で2人に抑えている鳥取県の対策については過去のブログで紹介しています。
陽性者が見つかれば初動で検査をローラー的に実施し、その日のうちに検査結果を判明させることで感染力が強い発症日前後など早期に見つけ、早期入院、早期治療という態勢をとって封じ込めてきました。
また保健所などの人員不足には、行政の縦割りの枠を超えた可変性のある組織運営で乗り切ってきました。
http://trial17.blog40.fc2.com/blog-entry-652.html
これと真逆な対応をしてきたのが政府と東京都です。
PCR検査の抑制、軽症者は自宅待機、感染者が増加することを予測しての具体的な対策は何も取られず、マスク、手洗い三密回避などを国民にお願いするだけの無能無策です。
聖火リレーを巡るそれぞれの動きについては今後も注目していきたいですし、オリンピック開催の議論が深まる契機になることを願っています。


その反響を紹介します。
丸山知事は、聖火リレーの中止を検討する考えで、感染症に対する政府や東京都の対応が不十分で、オリンピック開催に反対するという意思も示しています。政府への改善を促すのが狙いで、状況を踏まえて最終判断するということです。
島根県は全国に比べて感染者が少なく、死亡者も唯一、ゼロに抑えています。それにもかかわらず、1月から首都圏などで続く2度目の緊急事態宣言や、昨年末からの「GoTo トラベル」の全国一斉停止のあおりは等しくかぶり、地域の飲食、旅館業者は大打撃を受けています。
ところが給付金は緊急事態宣言の対象地域にのみ支給され、感染を抑えている地方には一切支援がなく著しく不公平な対応だと丸山知事は批判しています。
政府・都へ問題提起 「聖火中止検討」突然の表明 島根知事
アンケート調査などからも、現状では、あまり国民から歓迎されているとは思われないオリンピックですが、それでも、開催されるのが当然のような流れが政府やマスコミによって作られつつある中、丸山知事の勇気ある発言は、国民に、考え、議論する機会を与えてくれたように思います。
聖火リレーの中止の検討を表明したのを受け、県庁には18日までに300件以上の反響が寄せられたということです。
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知事の発言に対し、「よく言ってくれた」など好意的な内容が7割程度。「コロナが落ち着いているのにそんなこと言わなくても」といった批判的な内容も3割程度あったという。
インターネットやSNS上では、関連する書き込みが相次ぐ。「県民の命を守ろうとする真摯(しんし)な英断」などと知事の考えを支持する内容や、「もっと意見が出るといい」「政府と地方の温度差がみえる」といった分析も。一方、「五輪と引き換えに予算面で国に頼っているだけ」など、唐突な表明に違和感を示すコメントも見られる。
島根県の聖火リレー中止検討に賛否330件 県民説明を検討
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丸山知事の勇気ある意思表明を称えるべきだと思うのですが、筋違いのところから批判が出てきたようです。
自民党の竹下亘氏(島根2区)は18日の派閥会合で、「困惑している。丸山知事を呼び、注意をしっかりしないといけない」と苦言を呈したということです。
さらに、大会組織委員会の会長選びに触れ、「改めて五輪をしっかりやるんだと、ねじを巻き直している状況だ」と強調。丸山知事が政府や東京都の感染対策に不満を示していることには「コロナが一番きつい東京が言うならともかく、一番遠いところにいる島根が何を言うんだ、というのが私の心境。全国知事会の間でも追随する人はいないのでは」と述べたということです。
竹下氏と丸山知事の間には、自民党分裂となった2019年の島根県知事選での確執があったということです。
竹下亘氏「注意しないと」 島根県の聖火中止検討に苦言
県知事に意見する立場ではないにもかかわらず、見苦しい限りです。
またしても自民党の「老害」に、新たなメンバーが加わったようです。
丸山知事の発言を受けての大会組織委員会の反応と、それに値する丸山知事の反論です。
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県と大会組織委員会が締結する協定の解除規定に基づき聖火リレーを中止できるとした丸山知事の発言に「協定は秘密保持が原則のはず」と違和感を示した組織委に対し、「公費をかける事業で一切公開できない協定はあり得ない」と反論。「契約違反と言いたいのだろうが脅しだと思っている。こういう協定を結ばせるなら、ろくでもない組織だ。公益財団の認定を取り消してもらいたいくらい」と激しく批判した。
島根知事、五輪組織委を強く批判 竹下氏に経緯説明へ
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島根県と同様に感染者数が全国で最少、人口比でも最少クラスに抑え、死者も現時点で2人に抑えている鳥取県の対策については過去のブログで紹介しています。
陽性者が見つかれば初動で検査をローラー的に実施し、その日のうちに検査結果を判明させることで感染力が強い発症日前後など早期に見つけ、早期入院、早期治療という態勢をとって封じ込めてきました。
また保健所などの人員不足には、行政の縦割りの枠を超えた可変性のある組織運営で乗り切ってきました。
http://trial17.blog40.fc2.com/blog-entry-652.html
これと真逆な対応をしてきたのが政府と東京都です。
PCR検査の抑制、軽症者は自宅待機、感染者が増加することを予測しての具体的な対策は何も取られず、マスク、手洗い三密回避などを国民にお願いするだけの無能無策です。
聖火リレーを巡るそれぞれの動きについては今後も注目していきたいですし、オリンピック開催の議論が深まる契機になることを願っています。


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