1億5000万円が振り込まれた背景と使途については徹底的に解明されなければならない
森会長の女性差別発言には、驚きました。今時、ああいう発言をする人がいるのかと、呆れるしかありません。考え方が古いといいますか、生きている化石としか言いようがありません。
謝罪の記者会見は、かえって恥の上塗りになってしまったようです。
高齢の自民党議員が目につきますが、問題発言など、何かとトラブルメーカーになっている感じがします。この機会に、国会議員には、ある年齢になったら辞めていただくという定年を設けたほうが良いのではないかと思います。
さて、2019年の参議院選挙を巡って、夫で元法務大臣の河井克行氏と共謀して大規模な買収事件を行った河井案里氏が、3日議員を辞職しました。控訴を断念し、懲役1年4月、執行猶予5年の判決が確定してからの辞職となったわけですが、あまりにも遅すぎます。自民党の大々的な支援を受けて当選したのだから、党本部が何とかしてくれるかもしれないという甘い考えがあったのでしょうか。
結局は、安倍氏に利用され見捨てられてきた多くの人々と同じ道を辿ることになり、トカゲの尻尾きりという結末になりました。
2019年の参議院選挙、定員2の広島選挙区の結果は、圧勝が予想されていた自民党のベテラン溝手顕正氏が落選し、同じ自民党から立候補した新人の河井案里氏が当選しました。
後に、夫の克行氏による大規模な買収事件が発覚することになるのですが、とにかく、自民党本部からの河井案里氏への偏った支援は尋常ではありませんでした。
選挙期間中、党本部から安倍首相(当時)をはじめ菅官房長官(当時)、二階幹事長、河野外務大臣(当時)など党の幹部や閣僚が連日、案里氏の応援に広島を訪れました。
表向きは、自民党が2議席の独占を狙って案里氏を擁立したということになっていますが、実際のところは、安倍前首相の私憤が背景にあったともいわれています。
河井案里の対立候補だった溝手顕正氏は岸田派の最高顧問であり、安倍首相に批判的だったようです。幼稚な攻撃性むき出しの安倍氏が、溝手氏を落選させ岸田氏にダメージを与えれば自分の地位も安泰で一石二鳥ぐらいに思っていたのでしょうか。
さらに、溝手氏と河井氏の戦いは、“ポスト安倍”候補の岸田政務調査会長(当時)と、菅官房長官(当時)の「代理戦争」とする見方もありました。
菅氏は公示前を含め、あわせて3回、河井氏の応援に駆けつける力の入れようだったといいます。
結果として、安倍氏の後任として菅氏が首相に選出されましたし、河井氏の擁立・当選は、安倍氏ばかりでなく、菅氏にとっても大きなメリットになりました。
※ 下記のサイトの記事はNHKのマガジンですが、NHKとは思えない良い記事です。
“仁義なき戦い” 敗者は誰か
さらに、安倍氏にとっては、一石二鳥どころか一石三鳥を狙ったと思われるのが、党本部から河井氏に振り込まれた1億5000万円です。
参院選で党本部から投入される資金は1500万円が基本で、溝手氏にはその金額が振り込まれていますが、案里氏には、その10倍の1億5000万円が振り込まれています。
克行氏が、買収資金として19年3月~8月、地方議員や後援会員ら100人に計2901万円を配り、案里氏は、そのうち4人の計160万円を共謀して配っています。
そのほか、ウグイス嬢に法律の規定を超える金額を支払ったり、大量のビラをまいたり、自民党の説明のように広報誌の配布に資金が費やされたとしても、選挙関係の支出だけで残りの資金を使い切れるとは思えません。
参議院選挙では、安倍首相の秘書らが度々、宿泊しないにもかかわらず、いつもキャリーバッグを持参して広島に応援に入っていたことが明らかになっています。残りの資金はバッグに入れて秘書が持ち帰ったのでしょうか。「嘘つきは泥棒のはじまり」という言葉が重みを増してきます。
河井前法相夫妻と安倍首相の大誤算 逮捕許諾請求と1億5千万円の行方
ところで、「桜を見る会」前日に、安倍晋三前首相の後援会が開いた夕食会の費用を、安倍氏の事務所が補塡していたことが明らかになっています。
公的行事である「桜を見る会」の費用は税金で賄われており、そこに安倍氏の地元後援会関係者が多数招待されています。税金で有権者をおもてなししているケチ臭い安倍前首相が、夕食会の費用は自腹で補填というのも不釣り合いです。
そういうときのために、事務所に大金をプールしておく必要があったのでしょうか。
さらに、河合案里氏の事件に関連して重大な事件が起きています。
河合案里氏の公職選挙法違反を担当していた検察官が、2019年12月に自死しています。
上司のパワハラを苦にして……との情報があるものの、理由は定かではありません。
広島の政界関係者は次のように証言しています。
「検事が亡くなったのは本格捜査の開始前です。とはいえ、事件の露見から捜査に着手するまでには告発状なども出されていたし、情報提供もあった。彼はそういった情報を精査し、案里事件を検察が手掛けられるかどうかを見極める、下調べ的な位置づけの捜査にたずさわっていたのです」
「否認している案里が、検察当局や周囲に対して、“自分たちに何かあればこの話を暴露してやる”と息巻いているんです」
この検察官につていは自死ではなく、殺されたという説もあるようです。
「河井案里」捜査担当検事が自死していた 夫妻は“暴露”の切り札に…
http://www.asyura2.com/20/cult27/msg/291.html
となると、単なる大規模買収事件で済まされる事件ではないように思います。買収事件の背後に、さらに大きな事件が隠されているかもしれません。
腐敗しきった安倍政権をそのまま継承した菅政権が権力の座に居座ることは許されません。
いずれにしても、党本部から河井氏に1億5000万円が振り込まれた背景と1億5000万円の行方については徹底的に解明されなければなりません。


謝罪の記者会見は、かえって恥の上塗りになってしまったようです。
高齢の自民党議員が目につきますが、問題発言など、何かとトラブルメーカーになっている感じがします。この機会に、国会議員には、ある年齢になったら辞めていただくという定年を設けたほうが良いのではないかと思います。
さて、2019年の参議院選挙を巡って、夫で元法務大臣の河井克行氏と共謀して大規模な買収事件を行った河井案里氏が、3日議員を辞職しました。控訴を断念し、懲役1年4月、執行猶予5年の判決が確定してからの辞職となったわけですが、あまりにも遅すぎます。自民党の大々的な支援を受けて当選したのだから、党本部が何とかしてくれるかもしれないという甘い考えがあったのでしょうか。
結局は、安倍氏に利用され見捨てられてきた多くの人々と同じ道を辿ることになり、トカゲの尻尾きりという結末になりました。
2019年の参議院選挙、定員2の広島選挙区の結果は、圧勝が予想されていた自民党のベテラン溝手顕正氏が落選し、同じ自民党から立候補した新人の河井案里氏が当選しました。
後に、夫の克行氏による大規模な買収事件が発覚することになるのですが、とにかく、自民党本部からの河井案里氏への偏った支援は尋常ではありませんでした。
選挙期間中、党本部から安倍首相(当時)をはじめ菅官房長官(当時)、二階幹事長、河野外務大臣(当時)など党の幹部や閣僚が連日、案里氏の応援に広島を訪れました。
表向きは、自民党が2議席の独占を狙って案里氏を擁立したということになっていますが、実際のところは、安倍前首相の私憤が背景にあったともいわれています。
河井案里の対立候補だった溝手顕正氏は岸田派の最高顧問であり、安倍首相に批判的だったようです。幼稚な攻撃性むき出しの安倍氏が、溝手氏を落選させ岸田氏にダメージを与えれば自分の地位も安泰で一石二鳥ぐらいに思っていたのでしょうか。
さらに、溝手氏と河井氏の戦いは、“ポスト安倍”候補の岸田政務調査会長(当時)と、菅官房長官(当時)の「代理戦争」とする見方もありました。
菅氏は公示前を含め、あわせて3回、河井氏の応援に駆けつける力の入れようだったといいます。
結果として、安倍氏の後任として菅氏が首相に選出されましたし、河井氏の擁立・当選は、安倍氏ばかりでなく、菅氏にとっても大きなメリットになりました。
※ 下記のサイトの記事はNHKのマガジンですが、NHKとは思えない良い記事です。
“仁義なき戦い” 敗者は誰か
さらに、安倍氏にとっては、一石二鳥どころか一石三鳥を狙ったと思われるのが、党本部から河井氏に振り込まれた1億5000万円です。
参院選で党本部から投入される資金は1500万円が基本で、溝手氏にはその金額が振り込まれていますが、案里氏には、その10倍の1億5000万円が振り込まれています。
克行氏が、買収資金として19年3月~8月、地方議員や後援会員ら100人に計2901万円を配り、案里氏は、そのうち4人の計160万円を共謀して配っています。
そのほか、ウグイス嬢に法律の規定を超える金額を支払ったり、大量のビラをまいたり、自民党の説明のように広報誌の配布に資金が費やされたとしても、選挙関係の支出だけで残りの資金を使い切れるとは思えません。
参議院選挙では、安倍首相の秘書らが度々、宿泊しないにもかかわらず、いつもキャリーバッグを持参して広島に応援に入っていたことが明らかになっています。残りの資金はバッグに入れて秘書が持ち帰ったのでしょうか。「嘘つきは泥棒のはじまり」という言葉が重みを増してきます。
河井前法相夫妻と安倍首相の大誤算 逮捕許諾請求と1億5千万円の行方
ところで、「桜を見る会」前日に、安倍晋三前首相の後援会が開いた夕食会の費用を、安倍氏の事務所が補塡していたことが明らかになっています。
公的行事である「桜を見る会」の費用は税金で賄われており、そこに安倍氏の地元後援会関係者が多数招待されています。税金で有権者をおもてなししているケチ臭い安倍前首相が、夕食会の費用は自腹で補填というのも不釣り合いです。
そういうときのために、事務所に大金をプールしておく必要があったのでしょうか。
さらに、河合案里氏の事件に関連して重大な事件が起きています。
河合案里氏の公職選挙法違反を担当していた検察官が、2019年12月に自死しています。
上司のパワハラを苦にして……との情報があるものの、理由は定かではありません。
広島の政界関係者は次のように証言しています。
「検事が亡くなったのは本格捜査の開始前です。とはいえ、事件の露見から捜査に着手するまでには告発状なども出されていたし、情報提供もあった。彼はそういった情報を精査し、案里事件を検察が手掛けられるかどうかを見極める、下調べ的な位置づけの捜査にたずさわっていたのです」
「否認している案里が、検察当局や周囲に対して、“自分たちに何かあればこの話を暴露してやる”と息巻いているんです」
この検察官につていは自死ではなく、殺されたという説もあるようです。
「河井案里」捜査担当検事が自死していた 夫妻は“暴露”の切り札に…
http://www.asyura2.com/20/cult27/msg/291.html
となると、単なる大規模買収事件で済まされる事件ではないように思います。買収事件の背後に、さらに大きな事件が隠されているかもしれません。
腐敗しきった安倍政権をそのまま継承した菅政権が権力の座に居座ることは許されません。
いずれにしても、党本部から河井氏に1億5000万円が振り込まれた背景と1億5000万円の行方については徹底的に解明されなければなりません。


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