映画「新聞記者」 是非 視聴を!!
そのような方に、是非お勧めしたいのが、映画「新聞記者」です。
このご時世、密閉した空間である映画館に足を運ぶのは躊躇するという人も多いと思いますが、そのような人にも安心してい観ていただけるのが、Amazon Prime Video のレンタルの「新聞記者」です。
こちらは、プライム会員の方も有料ですが、500円で観れます。視聴開始から48時間以内での再生が可能です。
菅官房長官を果敢に攻めてきたことで名の知れた 東京新聞の望月衣塑子記者の原案です。
国家戦略特区として強引に新設された加計学園、その大学新設に反対していた文科省の前川喜平事務次官が官邸からの謀略で辞任に追い込まれたこと、森友事件を巡り文書改竄に関わった財務省の職員が自殺した事件、官邸からの指示で御用ジャーナリストによるレイプ事件がもみ消された詩織さん事件、これらには、内閣情報調査室(内調)がかかわっていたことは、ネットから情報を得ている人たちには、お馴染みの事実です。
すべてが、現実と同じ設定でストーリーもまったく同じというわけではありませんが、映画に出てくる個々の出来事が、現実の事件を思い起こさせるものばかりです。
上司からの理不尽な指示に苦悩する内調の若手官僚に扮する松坂桃李と、望月記者を思わせる、権力の横暴を暴き真実を伝えようとする女性新聞記者を中心にストーリーが進んでいきます。登場人物の人間関係と家族とのかかわりをドラマ仕立てにしており、既知の事実関係からストーリーの進行が予測できたとしても、秘密警察そのものの内調の暗躍とスリリングな展開に、十分に楽しめる内容になっています。
不思議なことは、新型コロナウィルスの感染が世界中に拡大しているこの時期に、タイミングを合わせたかのように、映画の中で、内閣府の主導で新設が進められようとしている大学が、医療のためではなく、生物兵器としての新ウィルスの研究のために設置されようとしているという設定になっている点です。
しかも、その過程で、米国ユタ州で1968年に実際に起こった、生物化学兵器の実験場から漏れた神経ガスが、羊の大量死に関係しているとされるダグウェイ羊事件のことに触れられています。
新型コロナ問題では、日本だけが異常にPCR検査が少ないことが指摘されています。確かに、オリンピック開催には、感染の終息は不可欠です。検査を少なくし、感染者数を抑え込むことで、開催を強行しようという政府の意図なのかと、こえまでは考えていましたが、この映画を観てからは、単に、それだけのために検査を受けさせないようにしているのかが、疑問に思えてきました。
常識的に考えれば、感染を広げないようにするためには、検査を徹底し、感染者とそうでない人を分けておく必要があるはずですが、政府のやっていることは、まったく逆です。
仮に、政府が生物兵器の開発に力を入れているとすれば、感染を故意に広げることに、何か別の意図があるのではないかという疑念が湧いてきます。
例えば、感染拡大を放置することで、その広がりを調査するとか、人口減少への影響を調べるとか、あるいは、新型コロナが高齢者ほど重篤になる傾向があるということですので、年金資金に苦しむ日本政府が、生産年齢を過ぎた高齢者削減のために利用しようとしているとか・・・・。
考えただけでも恐ろしくなるようなことですが、今の政府なら、やりかねません。
少し前までは、テレビ報道は「検査しないのはおかしい」という批判が多かったのですが、このところ、「検査をすると医療崩壊が起きる」という情報が優勢になり、検査の必要性を訴えてきた医者や専門家に、政府から圧力がかかり、テレビ出演がままならない状況になっているということです。
検査拡大を訴える大谷クリニック院長が『モーニングショー』から消えた! 上念司の卑劣”デマ”攻撃、検査不要派とネトウヨの電凸が
新型コロナを巡っては、厚労省がSNSを使って嘘の情報を流し、検査拡大を訴える番組を批判してきたことは、知られている事実です。映画「新聞記者」でも、内調がSNSを駆使して、情報操作する様子が描かれています。
映画の最後の方で、内調の官僚が「この国の民主主義は形だけでいい」といったのが、非常に印象的でした。日本は、民主国家でも法治国家でもなく、その程度の国なのだということを再認識させられます。
そのような政府であるからこそ、政府や御用マスコミが発する誤った情報に惑わされず、一人一人が勇気と正義感をもって、おかしいことはおかしいと訴えていかなければならないと思いました。


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