裏金こそ日本の腐敗構造を支える原資
日産自動車前会長のカルロス・ゴーン氏が、4日早朝、再逮捕されました。
ご存知の通り、ゴーン氏は、3月6日に保釈されたばかりで、裁判所から罪証隠滅や逃亡の恐れもないことが確認された上、10億円の保釈金も支払っています。それが、保釈から、わずか1カ月も経たないうちに、身柄を拘束されたのですから驚きとしか言いようがありません。
しかも、ゴーン氏は、「何が起きているのか真実をお話する準備をしています」として、11日に記者会見を開くことをツイッターで明らかにした翌日に再逮捕されていますから、このニュースを聞いた瞬間、口封じのための逮捕であったことを強く確信しました。
ゴーン氏の逮捕に関しては、オリンピック招致疑惑で、JOCの竹田恒和会長との交換条件に利用するためだとか、他にも、日産と経済産業省との深いつながりも指摘されています。検察というよりは、検察を走狗として利用してきた政府にとっては、記者会見で、ゴーン氏に言われては困ることがあったに違いありません。
ゴーン保釈 無罪請負人が暴く“日産と経産省”の怪しい関係(日刊ゲンダイ)
“検察による口封じ逮捕”で思いだされるのが、検察の裏金を告発しようとしていたところ、その直前に、でっち上げの事件で逮捕された三井環氏です。
大阪高検公安部長だった2004年4月、実名での検察の裏金告発のため、テレビ朝日「ザ・スクープ」に出演しようとしたところ、収録の3時間前に、大阪地検特捜部により、口封じ逮捕されています。 検察は、三井氏の実名告発の動きを察知すると、身辺を徹底的に洗い、強引に微罪を見つけて逮捕しています。
裁判では無罪を主張し、最高裁まで争ったのですが、1年8ヶ月の実刑が確定し、2008年8月に収監、2010年1月18日に満期出所しています。
三井氏は、この一連の事件の詳細を 「検察の大罪(講談社)」という著書の中で書き記していますが、理不尽な司法の闇を思い知らされている当ブログとしては、共感するところがたくさんあります。
検察の裏金作りをしてきた「共犯者」でありながら、事件を告発しようとした三井氏はでっちあげ事件で逮捕され、一方、組織防衛と自己保身ために事件を隠蔽した検察幹部は、それを踏み台に出世を遂げます。
権力の側につくものは、罪を犯しても認められ、体制に敵対するものは、正義であっても社会から抹殺されるという現実に、腐敗した権力と、国家の中枢に潜む深い闇を感じましたが、まさに、現在の安倍政権の下で起こっていることと重なります。
三井氏の著書は、大部分が実名の告白です。そこに、正義を貫けない検察、独立が守られていない裁判所、真実を報道しないマスコミに代わって「犯罪者」を暴こうとする強い気迫が感じ取れます。
ダブル スタンダード
三井氏は、正義の番人である検察が、正常に機能するためには、真実を露にし、国民に謝罪し、使った裏金を返すことだと述べていますが、その裏金こそ、日本の腐敗構造を支えている原資ともいえるものです。
詐欺まがいの裁判によって最高裁が不正なカネを手にしてきたことは当ブログで度々お伝えしていますが、元警察官の仙波敏郎氏による警察の裏金の告発、元検察官の三井環氏による検察の裏金の告発等、カネにまつわる問題は、最高裁のみならず、検察や警察も蝕んでいることは明確な事実です。
それら裏金作りは、一部の検察や警察、裁判所だけで行われているのではなく、組織的に行われ、それぞれが“裏金”作りという太い幹でつながることで、連携し癒着しているというのが国家中枢の腐敗の構造です。
法治国家を支えるはずの警察・検察・裁判所が、“裏金”という“毒まんじゅう”を食ったという弱みを握られているため身動きできない状態に陥り、権力に屈する結果、国家権力による犯罪は、握りつぶされ、何ら解決されることなく闇に葬られているのが実態です。
「“裏金”で腐敗させて、支配する」その背景には、“闇の支配者”の存在があり、それが日米合同委員会であることは、矢部宏治氏の複数の著書からも知ることができます。
根幹にあるのは、日米合同委員会とCIA日本支部を中心とする官僚の裏密約、裏取引、裏マニュアルだということで、日本が二重構造になっていることが明白です。米軍の基地問題、原発・・・・、民意が反映されない政治は、その構造の結果であると理解できます。
“裏金”に支えられている 日本の腐敗構造
国家権力の保身のためなら手段を選ばない、民主国家の仮面を被った前近代的な野蛮な国家であることを改めて痛感します。
裏金に支えられている腐敗構造の中で、時代錯誤の組織に支えられている安倍首相が我が物顔で振る舞っている様は、もはや先進国ではなく、この先も怖ろしいことになりそうです。


ご存知の通り、ゴーン氏は、3月6日に保釈されたばかりで、裁判所から罪証隠滅や逃亡の恐れもないことが確認された上、10億円の保釈金も支払っています。それが、保釈から、わずか1カ月も経たないうちに、身柄を拘束されたのですから驚きとしか言いようがありません。
しかも、ゴーン氏は、「何が起きているのか真実をお話する準備をしています」として、11日に記者会見を開くことをツイッターで明らかにした翌日に再逮捕されていますから、このニュースを聞いた瞬間、口封じのための逮捕であったことを強く確信しました。
ゴーン氏の逮捕に関しては、オリンピック招致疑惑で、JOCの竹田恒和会長との交換条件に利用するためだとか、他にも、日産と経済産業省との深いつながりも指摘されています。検察というよりは、検察を走狗として利用してきた政府にとっては、記者会見で、ゴーン氏に言われては困ることがあったに違いありません。
ゴーン保釈 無罪請負人が暴く“日産と経産省”の怪しい関係(日刊ゲンダイ)
“検察による口封じ逮捕”で思いだされるのが、検察の裏金を告発しようとしていたところ、その直前に、でっち上げの事件で逮捕された三井環氏です。
大阪高検公安部長だった2004年4月、実名での検察の裏金告発のため、テレビ朝日「ザ・スクープ」に出演しようとしたところ、収録の3時間前に、大阪地検特捜部により、口封じ逮捕されています。 検察は、三井氏の実名告発の動きを察知すると、身辺を徹底的に洗い、強引に微罪を見つけて逮捕しています。
裁判では無罪を主張し、最高裁まで争ったのですが、1年8ヶ月の実刑が確定し、2008年8月に収監、2010年1月18日に満期出所しています。
三井氏は、この一連の事件の詳細を 「検察の大罪(講談社)」という著書の中で書き記していますが、理不尽な司法の闇を思い知らされている当ブログとしては、共感するところがたくさんあります。
検察の裏金作りをしてきた「共犯者」でありながら、事件を告発しようとした三井氏はでっちあげ事件で逮捕され、一方、組織防衛と自己保身ために事件を隠蔽した検察幹部は、それを踏み台に出世を遂げます。
権力の側につくものは、罪を犯しても認められ、体制に敵対するものは、正義であっても社会から抹殺されるという現実に、腐敗した権力と、国家の中枢に潜む深い闇を感じましたが、まさに、現在の安倍政権の下で起こっていることと重なります。
三井氏の著書は、大部分が実名の告白です。そこに、正義を貫けない検察、独立が守られていない裁判所、真実を報道しないマスコミに代わって「犯罪者」を暴こうとする強い気迫が感じ取れます。
ダブル スタンダード
三井氏は、正義の番人である検察が、正常に機能するためには、真実を露にし、国民に謝罪し、使った裏金を返すことだと述べていますが、その裏金こそ、日本の腐敗構造を支えている原資ともいえるものです。
詐欺まがいの裁判によって最高裁が不正なカネを手にしてきたことは当ブログで度々お伝えしていますが、元警察官の仙波敏郎氏による警察の裏金の告発、元検察官の三井環氏による検察の裏金の告発等、カネにまつわる問題は、最高裁のみならず、検察や警察も蝕んでいることは明確な事実です。
それら裏金作りは、一部の検察や警察、裁判所だけで行われているのではなく、組織的に行われ、それぞれが“裏金”作りという太い幹でつながることで、連携し癒着しているというのが国家中枢の腐敗の構造です。
法治国家を支えるはずの警察・検察・裁判所が、“裏金”という“毒まんじゅう”を食ったという弱みを握られているため身動きできない状態に陥り、権力に屈する結果、国家権力による犯罪は、握りつぶされ、何ら解決されることなく闇に葬られているのが実態です。
「“裏金”で腐敗させて、支配する」その背景には、“闇の支配者”の存在があり、それが日米合同委員会であることは、矢部宏治氏の複数の著書からも知ることができます。
根幹にあるのは、日米合同委員会とCIA日本支部を中心とする官僚の裏密約、裏取引、裏マニュアルだということで、日本が二重構造になっていることが明白です。米軍の基地問題、原発・・・・、民意が反映されない政治は、その構造の結果であると理解できます。
“裏金”に支えられている 日本の腐敗構造
国家権力の保身のためなら手段を選ばない、民主国家の仮面を被った前近代的な野蛮な国家であることを改めて痛感します。
裏金に支えられている腐敗構造の中で、時代錯誤の組織に支えられている安倍首相が我が物顔で振る舞っている様は、もはや先進国ではなく、この先も怖ろしいことになりそうです。


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