評価が広がるトランプ大統領の就任演説
宮根誠司氏が司会の番組といえば、「ミヤネヤ」に象徴されるようにB層(広義には政策よりもイメージで投票を行う層を指し、ポピュリズム政治に騙されやすい層を意味する。:ニコニコ百科事典より)洗脳番組というイメージが強いのですが、その宮根氏の茶化しを抑えて、木村太郎氏が就任演説のエッセンスを伝えてくれました。
木村太郎氏は、トランプ大統領の就任式を意外・異色な就任式と表現しています。
もめにもめて12分の予定が2分になったというVTRに取り上げられたのが、演説の次の部分です。
「悪夢のようなアメリカの現実、都市部で貧困にあえぐ母親と子供たち、アメリカ中に墓石のように散らばった錆びついた工場、そして犯罪、ギャング、ドラッグ、あまりにも多くの命を奪って、この国から多くの開花できなかった将来を奪った。
このようなアメリカの大虐殺は、ここで終わりにします。
今、終わりにします。」
「貧困にあえぐ子供たち、朽ちた工場、犯罪やドラッグの犠牲者たちを“政治に虐殺された国民”と言い切ったのだ。」というナレーションが入ります。
パーティー会場の数、演説の時間、観衆の数など、過去の大統領就任式と比較すると人気がないという人がいるが、これはトランプ氏の「地味にやれ」という指示に従ったものだ。
宮根氏が、演説を聞いたが「アメリカ第一」「アメリカファースト」しか印象にない。
「アメリカの大虐殺」という表現に、「ワシントン・ポスト」は、「最も恐ろしい就任演説」というタイトルで、「上品さと結びつかない。就任式で好んで使う言葉ではないし、これまで使われたことはない。」と批判していると伝えるのですが、木村氏は次のように反論します。
「アメリカの大虐殺をしたのは誰だ。」
「それはワシントンだ。ワシントンが諸悪の根源で、そこで行われる就任式に力を入れるな。既得権者が大虐殺の犯人だ。それを外して、あななたちのために政治をする」
というのがトランプ氏だ。
哲学者の言葉を引用したりするのがこれまでのやり方だった。そういうことを一切やらず、国民目線で呼びかけたのがこれまでと違う。」
パパブッシュのスピーチライターへのインタビューが入ります。
「(トランプ氏の演説は)とてもよくできていたと思う。トランプ氏を成功に導いたメッセージの本質が伝わった。ワシントンDCから国民に権力が返されるということです。
スピーチで伝えたかったのは、共和党の勝利したということでもなく、トランプ氏が勝利したということでもなく、アメリカ国民が自分たちの連邦政府に勝ったということだ。」
演説の中で木村氏が注目したのは、アメリカファーストを言い換えた次の部分であることを伝えます。
「世界中の国々との友好関係を追及していくが
全ての国民が自国の利益を第一にする権利があることを理解した上でのことだ」
当ブログの過去の記事でも紹介していますが、ジャーナリストの堤未果氏の「ルポ貧困大国アメリカ」「(株)貧困大国アメリカ」「沈みゆくアメリカ」などの著書を読むと、アメリカが抱えている深刻な国内問題、負の側面がよく理解できます。
トランプ氏勝利で 泡を食った安倍政権
そのような問題の解消に努めようという姿勢が、トランプ氏の演説からうかがえます。
木村氏が注目した、演説の「世界中の国々の・・・」から始まる箇所を、そのまま安倍首相に差し上げたく思います。
国内問題を放置して、成果が期待されるわけでもないのに海外に国民の血税を湯水のごとくばらまく安倍首相、民主主義の本質も理解せず時代遅れの価値観で政治を進めようとする愚かな首相に、是非、聞いていただきたい言葉です。
トランプ氏の就任演説については、漫画家・評論家の小林よしのり氏も、評価しています。
トランプ大統領の就任演説は立派だった
※ トランプ大統領の就任式については、12:40 ごろから始まります。

ストレス解消にお腹の底から笑いたい方、是非、ご覧ください。



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