何が何でも川内原発を停止させない政府!!
日本列島のどこにいても、大きな自然災害に見舞われる危険性があり得るということを、改めて認識させられます。
阪神大震災、新潟中越地震、東日本大震災・・・、一見すると、度々目にする地震被害の見慣れた光景にも感じますが、ひとつだけ異様に感じることがあります。
震源地に近い川内原発が、地震発生後も稼働を続けていることです。
東日本大震災のときは、地震と津波で直接大きな被害を受けたを東京電力福島第一原発は別としても、そのほかの稼働中の福島第二原発、東北電力の女川原子力発電所、日本原子力発電東海第二発電所などは自動停止しています。
川内原発が立地する鹿児島県薩摩川内市の14日の地震の震度は4ということですので、自動停止を感知するまでには至らないレベルの揺れだったのかもしれませんが、その後も、巨大地震の震源地が移動しならが拡大している状況の中で、通常通り運転を続けるということには異常さを感じます。
しかも、九州の各地の道路は地震の影響で寸断されており、仮に放射能漏れなどの事故が起きた際には、スムーズに避難することが困難です。建物の崩壊を恐れて屋外で避難生活を続けている人も大勢いて、その場合には被曝のリスクも高まります。
九州電力川内原発一号機については昨年8月に、二号機については10月に新規制基準の下に再稼働しています。
東日本大震災による福島第一原発の重大事故を経験し、今なお収束していないにもかかわらず、原発再稼働を推進すること自体、正気の沙汰とは思えませんが、さらに、一旦、再稼働をした原発は、何が何でも停止させないという政府の異常性を強く感じます。
「新規制基準をクリアしている原発は安全である」ということをアピールしたい政府と電力会社の思惑と無責任さを強く感じます。
ところで、川内原発再稼働については、「審査の手抜き」「過誤」があったことが指摘されています。
その原発に発生しうる地震の強さの基準のことを「基準地震動」というそうなのですが、それを、九州電力と原子力規制委員会は過小に設定、正しい検討手続きを踏んでいないということです。
さらに重要なのは火山のリスクで、噴火の兆候を把握することは不可能であるとする火山学者の意見をまったく無視して、過小評価したガイドラインになっているということです。そのほかにも、老朽化した川内原発一号機が耐震審査をされないまま認可されたことも指摘されています。
このように、多くの点において非科学的、非論理的な審査のもとに原発が再稼働されたことが、下記のサイトで詳しく述べられていますので、興味のある方は、是非、ご覧ください。
http://lite-ra.com/2016/04/post-2162.html

今後の地震の見通しが予測できない中、川内原発の運転を続けることには何のメリットも見い出せません。
唯一メリットがあるとすれば、原発再稼働に狂っている安倍政権の支持率が下がることぐらいではないでしょうか。



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