ネットに活路を見い出す大手メディアと恐れをなす政府
つい見逃してしまいそうな細かいことでも、「これ変じゃない?!」と思うことが糸口となって隠された真実が暴き出されることがあります。今回、情報をくださったハンドルネームJin様も、些細なことを疑問に思い、ネットを駆使して調べた結果、面白いことがわかったということです。
「保育園落ちた 日本死ね」のブログが匿名であることはみなさんご存知のことと思いますが、匿名であるにもかかわらず、この匿名の本人に直接取材をしたというネット記事や、メールをやり取りしているという人がテレビに出演しています。
匿名のブログであるにもかかわらず、どこから個人情報を入手して連絡を取ることが出来たのでしょうか?
当ブログのように、メールフォームを設けいているとか、非公開コメントにアドレス等を入力できる設定ならば、匿名グログであってもブロガー本人と連絡を取り合うことができできますが、「保育園落ちた」の匿名ブログは「はてなダイアリー」で、そのような設定にはなっていません。
http://anond.hatelabo.jp/20160215171759
確かに私も不思議に思いました。
匿名ブログの本人と連絡がとれたという情報を拾ってみたところ、次の情報が得られたということです。
● 「保育園落ちた日本死ね」のブログの本人に直接取材したというのが、ハフポスト日本版の笹川かおり氏。それを「素晴しい」と褒めているのが、高橋 浩祐氏。
● BS11で放送された、報道ライブ「〝保育園落ちた〟解決策は」に出演し、匿名ブログ作者本人とメールでやりとりしたと言っているのが猪熊弘子氏。(この方は、保育園問題でテレビ朝日の「報道ステーション」にも出演しています。)
Jin様が、これら3人のついて調べてみたところ、あるつながりが明らかになりました。
笹川かおり氏と高橋 浩祐氏は、ハフィントン・ポスト日本版スタッフ。今年3月14日まで日本版編集長だった高橋 浩祐氏は元朝日新聞記者。
ちなみに、ウィキペディアでハフィントン・ポストについて調べてみると次のように書かれています。
ハフィントン・ポスト
アメリカ合衆国のリベラル系インターネット新聞である。様々なコラムニストが執筆する論説ブログおよび各種オンラインメディアからのニュースアグリゲーターで、政治、メディア、ビジネス、エンターテイメント、生活、スタイル、自然環境、世界のニュース、お笑いなど広い分野を扱う。略称はハフポスト (HUFFPOST) 、ハフポである。
2013年4月23日、朝日新聞社と提携して合弁会社ザ・ハフィントン・ポスト・ジャパンを設立。
また、猪熊弘子氏については、次のような経歴の方だそうです。
高校教師を経て、ジャーナリストに。現在は朝日新聞社『AERA with Baby』などの雑誌や、書籍の執筆、翻訳に関わる。
こうして見てみると、「保育園落ちた 日本死ね」ブログの支援者は、朝日新聞の関係者であることが一目瞭然です。
下記のサイトに一連の経緯が時系列で掲載されているのですが、これを見ても、匿名本人が存在するかどうかも含めて、やらせっぽいという印象を強く受けます。
http://ameblo.jp/calorstars/entry-12135019407.html より
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「日本しね」を「自民党しね」「アベ政権しね」に読み替えるとわかりやすいと思うのですが…
これ意図的なアジテーションですね。
全文、強い調子の文章や演説などによって人々の気持ちを煽り、反政府行動を起こすようにしむける文章で成り立っている。
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やらせであろうがなかろうが、この匿名ブログで主張していることは、安倍政権に対する的確な批判であることには変わりありません。
それにしても大手新聞社系のネット新聞が、ネット上に溢れている匿名ブログという手段に、なぜ頼らざるを得なかったのか、それを次の動画から推測することができます。
「I LOVE JAPAN blog アイラブジャパン ブログ」に掲載されていた動画を借用させていただきました。
既存の大手メディアが政府からの圧力で、政府や権力を監視するというマスコミ本来の使命を果たせない状況で、ネットでの情報発信に活路を見い出しているのではないでしょうか。
このように考える根拠となったのが、匿名ブログを国会で取り上げ、待機児童問題について追及している山尾志桜里衆議院議員に、突如、出てきた政治資金を巡る週刊誌報道です。

山尾議員に関する情報が、関係者によって週刊誌に流されたのではないかと推測されます。
ある種の見せしめではないかと考えられます。



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