政府とマスコミの連係プレイ
海外からのアクセスといえば、アメリカや中国から時々あるぐらいでしたが、一昨日あたりから、それらの国のほか、ロシアやドイツ、ポルトガル、メキシコなど様々な国からのアクセスが増加しています。
何が原因なのでしょうか。
日本のマスコミの報道が信用できないので、一般の人が書いているブログから真実の情報を得ようとう動きなのでしょうか。リンク元は、検索だったり、ブログのランキングサイトからが多いようです。
安保法案が成立した途端、マスコミは、その騒ぎを忘れさせるかのように、ピタッと安保関連法の報道をやめてしまいました。
それと引き換えに、消費税の軽減税率をどうするかとか、新国立競技場の責任問題とか、いかにも国民が関心をもちそうな話題を取り上げ、そちらに注意が行くように仕向けています。
しかし、このような政府とマスコミの連携作業を、多くの賢明な国民は、すっかり見透かしています。
無効ではないかと誰もが思うようなやり方で強行採決し、安保関連法を成立させてしまったことで、平和ボケしていた似非民主国家の国民も、やっと目覚めたのではないでしょうか。
とにかく、あの採決とは言えない騒動を「可決した」と報道して、それを既成事実化してしまったNHKをはじめとするマスコミこそ、成立に向けての最大の「功労者」だったといえます。
さて、次のステップのひとつとして、安保関連法廃止に向けた訴訟が各地で準備されているようですが、これで、いよいよ当ブログのメインテーマである「司法の不正」に注目が集まり、多くの国民が似非法治国家を認識することを願っています。
話を戻しますが、一概にマスコミといってもそれぞれに温度差があるようで、私が現在購読している地方紙などは、安保法案成立後も、その検証記事を大きく掲載しています。
以前は、全国紙を購読していましたが、偏向報道が著しいので、西日本への転居を契機に変えました。安倍首相の会食に地方紙の幹部や記者までは招待されていないせいか、全国紙よりは国民の目線に立った中立的な記事が多いようです。
週刊紙は、見出しだけはセンセーショナルですが、中身は大したことがないというのが読む度にいつも感じることです。しかし、たまにはよい記事もあって、そのひとつに入る、ネットでみつけたAERAの抜粋記事を紹介します。
当ブログで、以前、数回にわたって紹介した瀬木比呂志氏の「絶望の裁判所」第3章で、裁判官の置かれている状況を、『「檻」の中の裁判官たち ー精神的「収容所群島」の囚人たち』と表現しているのですが、そのことを、長沼ナイキ基地訴訟の裁判長だった福島重雄氏が証言しています。
司法の信頼性の判断材料になると思いますので、是非、ご覧ください。

違憲判決で「冷や飯」 元裁判長の苦悩「出世はないと思った」〈AERA〉
AERA 2015年9月28日号より抜粋
裁判官の仕事には大きな責任が伴う。特に「違憲判決」を下した裁判官には、多くの苦悩がつきまとう。そのひとりである元札幌地裁裁判長の福島重雄さんはこう振り返る。
「(違憲判決を書いたら)もう出世はしないだろうとは思ったね。でも、憲法76条3項に“すべて裁判官は、その良心に従ひ独立してその職権を行ひ、この憲法及び法律にのみ拘束される”と書いてある。僕はただ、そのような裁判官としての仕事をしただけです」
1973年9月、札幌地裁裁判長だった福島重雄(85)は、長沼ナイキ基地訴訟で「自衛隊は明らかに軍隊であり、憲法9条に反する」との判決を出した。自衛隊の存在を「憲法9条違反」とした唯一の判決だ。
しかし、この判決は二審の札幌高裁で覆された。最高裁は「高度な政治判断には立ち入らない」とする統治行為論を採って合憲か違憲かを判断せず、そのまま確定した。
「憲法は『判断が及ばない分野がある』とは一言も書いていない。憲法の適用範囲を勝手に決めるなどすれば、最高裁が自分で憲法改正をしているに等しく、許されません。最高裁が憲法判断を避けてきたから、自衛隊と憲法に関する議論が深まってこなかったのです」
長沼判決後、東京地裁手形部に異動。その後は福島、福井両家裁と回り、二度と裁判長を経験することなく、59歳で退官した。
「職種や転勤の希望は一度も通らなかったし、他の裁判官と同じだけ仕事をしても役職はそのまま。判決後、20年ほど裁判所にいたけれど、途中で給料が上がったのは1度だけでした。ここまで冷や飯を食わされるとはね(笑)。でも、間違ったことをしたわけでもないし、そういう運命なんだろうと諦めていました」
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