国会質疑からわかる 傀儡政党の判別法 ~山本太郎氏に拍手喝采!!~
与党の質問なら追及が甘くてつまらないのでやめようかと思いましたが、民主党の議員の質問だったので見てみることにしました。
集団的自衛権が合憲とする論拠として、安倍首相は、相変わらずバカの一つ覚えのように砂川判決を挙げて説明しています。
ところが、衆議院での質疑の段階から、何十回となく同じことを繰り返している答弁ですが、安倍首相は、原稿に目を落としたまま、ひたすら読み上げるだけです。
安倍首相の記憶力云々というよりは、集団的自衛権を合憲とする根拠として砂川判決を持ちだすこと自体、論理に破綻をきたしており、回りくどい表現で巧みに煙に巻こうとするので、細かい言葉のあやまで覚えきれないのではないでしょうか。
砂川判決が不適切でも、かといって合憲の根拠を他に見いだせるわけでもなく、結局のところ砂川判決にしがみつくしかないので、官僚の誤魔化しのテクニックを駆使した作文に頼るしかないのです。
安倍首相が砂川判決を本質的に理解していれば、官僚の作文など一蹴して、安倍首相自身の言葉で説明するはずなのですが、勉強不足の安倍首相はそれも出来ないようです。
砂川判決を本質的に理解していない安倍首相
それにしても、十分な反撃のチャンスを与えられていながら、まったくもって腰抜けなのが質問に立っている民主党の議員です。
安倍政権が合憲の根拠とする砂川判決と集団的自衛権の関係について、過去の大臣や内閣法制局長の発言等を引用しながら、民主党の議員が質問攻めをします。論理の矛盾が露呈するように、安倍首相や中谷防衛大臣を誘導していく、そのリードの仕方については趣向を凝らしている様子がうかがえ、称賛に値することなのですが、これらの追及が、根本的に的外れであることは、砂川判決を正当な判決であることを前提として議論の対象としていることです。
砂川判決がアメリカの要求のままに下された不当な判決であることには一言も触れずに、砂川判決と集団的自衛権の関係について議論したところで、まったく無意味です。
当ブログでも、再三、お伝えしていることですが、砂川判決は、最高裁や田中耕太郎最高裁長官へのアメリカ側からの周到な働きかけのもとに下されています。
米軍駐留を憲法違反とした一審の伊達判決を覆すために、駐日大使が、伊達判決の翌日、当時の外相と密かに会い、最高裁に跳躍上告を勧めたこと、さらに田中耕太郎最高裁長官と密談し、最高裁の審理見通しなどについて情報交換していたこと、また,米国のジョン・B・ハワード国務長官特別補佐官によって論拠が考え出された判決であることが明らかになっています。
砂川判決を持ち出すことの愚かさ
砂川最高裁判決が出されるまでの背景の追及が不可欠
このような砂川判決の本質的な問題に触れることなく、判決の無効性、法治国家とは言えない腐りきった司法の実態を追及しない民主党は、自民党と同様、アメリカの傀儡政党であることがうかがえます。
砂川判決の根本的な問題点を前面に打ち出して、安倍政権を追及している政党があります。
それが、「生活の党と山本太郎となかまたち」です。
当ブログで指摘してきた砂川判決の本質的な問題を、臆することなく追及している山本太郎氏のこの動画を、是非、ご覧ください。
ここまで、よく言ってくれた

拍手喝采

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