裁判の不思議

裁判官のみなさん おすすめの本があります

このタイトル、どこかで見覚えはありませんか?
そうです。ネット通販のAmazonを開くと、こんな感じのが出てきますよね。
“大きな、お世話よ!”などと思いつつ、つい見ちゃって、面白そうなのがあると思わず注文したりして・・・・
すっかり、Amazonの戦略に乗せられていますが。


前回のブログで、私の本人訴訟による国家賠償訴訟では、ストレスとプレッシャーを感じながらも、ある種の知的ゲームとして楽しめ、優越感と達成感と味わうことができたということをお話しました。

そもそも、私は、裁判は弁護士がするものであると、当然のように思っていました。
弁護士を頼まず、自分で裁判をする本人訴訟のことを知ったのは、訴訟を始めるほんの1年半ぐらい前のことです。新聞か何かでだったと思いますが・・・
でも、はじめてみると、これが、はまってしまいましたね!
単調な主婦の生活で、知的刺激に飢えていたせいもありますが。


私のケースの場合、原告適格や信義則など、けっこう難しい問題も含まれていたわけですが、複雑であればあるほど、余計、気合が入りましたね。
それで、うまく主張や反論ができたときには、それだけ達成感も大きかったですし。


それにしても、なぜ、国語が得意でない私が、難しい法律書を読み、相手(国)の主張や判決書の不備や矛盾を突いて、それらの論理のデタラメをいかに崩すかを楽しみながら思考し、文書にして反論することができたのでしょうか?

このことは、自分自身でも不思議でしょうがなかったことなんですが・・・
私、道を間違えたんじゃないかって思うほどでしたよ。


その理由が、最近、やっとわかったのです。
2,3ヶ月前、たまたま立ち寄った本屋の店頭で、手に取った1冊の本が教えてくれました。


それは、 『細野真宏の数学嫌いでも「数学的思考力」が飛躍的に身に付く本!(小学館)』です。
“数学大好き少女”だった私には、“今さら必要のない本かな”とも思いましたが、自分の思考の仕方を知ることができるんじゃないかと思い、手に取ってペラペラとページをめくってみたところ、「弁護士を志望する人は数学を勉強するのが望ましい」というのが、目に飛び込んできました。さらに、裁判と数学の思考過程は同じで、どちらも数学的思考力を必要とするということが、書かれていました。


面白そうだったので、さっそく購入して読んでみました。
この本に書かれている思考の仕方は、正に、私が裁判で駆使してきた思考の仕方と基本的に同じだったのです。
私が、ストレスとプレッシャーを感じながらも、裁判を知的ゲームのような感覚で楽しめたのは、無意識のうちに、数学的思考力を発揮していたからなんだと思いました。


ということは、論理的に矛盾している二審判決をお書きになられた裁判官の方々の数学的思考力のことが、とても心配になりますが・・・・
 この本には、数学的思考力を身につけるためのノウハウが、とてもていねいに、わかりやすく書かれています。
裁判官のみなさん、是非、お読みになってください。


ちなみに、あまり難しくない漢字にもルビがついていますので、中学生でも・・・、じゃなかった、首相でも、よくご理解していただける内容だと思います。

それと、忘れていましたが・・・・
二転三転する矛盾した主張を繰り返してきた国の代理人には、おすすめしないのか(?)ってことですが・・・


それは、必要性を感じませんね。
何と言いましても、土台となる労働基準監督署をめぐる一連の事件では、行政の対応がいいかげんでしたので、いくら優秀な代理人がついたところで、形勢には影響ないと思いますので。
つまり、デコボコの土台の上に、いくら立派な建物が建ったところで、いずれ崩壊する運命にあるということです。






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4コメント

よく当てはめ等といいますが、公式を探して
数値を代入する作業ですよね。

私は技術者なので、実験公式とか
仮定計算などをして、最終的によく使う定理
公式と近似値になるか確かめて慎重に設計していました。
あてはめの作業をしていたので、考え方は数学に似ていますね。

問題を提議し
解決策(条文)を探し(存在しないか、問題があることのほうが多い)
条件(論点)(要件)を見つけ
事実を代入し
結論(効果)に至る

そこに法的思考が入ってきますから
似て非なるもの???
ただ、論理矛盾を指摘する上では数学は有効かも?
難しいけど、ひとつ勉強になりました。




Edit
ろーずまりー

コメントありがとうございます。

この本によれば、「数学的思考力」とは、「物事の仕組みを一つひとつ整理して考えることができる能力」と書かれていました。

裁判に関係することで、私が特に大切であると思ったところを要約しますと、 「一見すると正しそうであっても、実は大きな矛盾のある論理は以外に多くあるため、素朴な疑問やつっこみによって論理を総合的に判断する『論理的洞察力』を用いて、仮説と検証を繰り返し、情報の本質を見抜く」ということです。

私の一審・二審判決には、これらのことが、完全に欠落していると思います。

Edit

以前、「鶏騒音」原住民訴えで裁判をしました。

裁判官はいい加減なパーソンで、一人変更させたが、次のも同様パーソン。

勝訴したが馬鹿らしいもんである。

弁護士費用浪費。

それ以来、弁護士に相談せず原住民に解決してもらう。

Edit
ろーずまりー

コメントありがとうございます

私も、当初、何人かの弁護士に相談しましたが、5000円/30分と、比較的高額であるにもかかわらず、世間話に毛が生えた程度のものもありました。

だったら、その分の費用で、法律書でも購入して読んだほうが、よほどましだったと思いました。

Edit

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