避難先から戻って来ました!
物資不足と断水、そして何より放射線から逃れるため、しばらくの間、西日本の親戚の家に避難していましたが、12日に、いわきに戻って来ました。
帰る際、東京駅で高速バスの切符を買おうとしたところ、その1時間ほど前にあった震度6弱(いわき)の地震の影響で、運行を見合わせているということでした。
いわきまで辿り着けるのか不安でしたが、まもなく運転が再開され,どうにかバスに乗り込むことができました。。
いわき市内にある勿来(なこそ)インターから先は通行止めで、一般道を走行したのですが、道路がいたるところデコボコしており、のろのろ運転の車でかなり酷い渋滞となっていました。
ところが、渋滞していたのは一部の区域だけで、そのほかは車もまばらです。見慣れているはずの街並みも、さほど遅い時間でもないのに、多くのお店の明かりが消えていて暗く、いったい、ここはどこの街なのかと錯覚するほどでした。
改めて、被災地に戻ってきたという感じがしました。
電気やガスは、先月11日の地震の後も正常に供給されていましたが、水道は地震で断水になり、一旦は復旧したものの、今月11日の震度6弱の地震で再び断水してしまったということです。
家に着いて、まず行ったことは、給油です。何をするにもガソリンがなければ行動できません。
バスから見えた、唯一営業していたセルフのガソリンスタンドに、給油に行きました。
制限はなく、満タンに入れることができました。
次は、なんと言っても、水を確保しなければなりません。
近所の給水所2箇所を回ってみましたが、遅い時間だったため、どちらもやっていませんでした。
仕方なく、市の中心部にある水道局の24時間やっている給水所まで行きました。
翌日は、その3日ほど前から営業を再開したばかりの近くのスーパーに買い物に行きました。普段と変わらないぐらい豊富に品物が揃っており安心しました。
避難先では、震災の影響で品薄だった大手メーカーのヨーグルトもたくさんありました。
でも、それまでのように、必要な物をポンポンとかごの中に入れるわけにはいきません。
まずは産地を確かめ、できるだけ原発から遠い地域のものを選びます。野菜などは産地が細かく表示されていますが、肉の場合は「国産」という表示のだけのものもあり、そういうものは、つい避けてしまいます。
通常なら避けてしまいがちな輸入された肉や野菜を敢えて選んだりもしています。
福島や茨城のおいしそうな野菜や果物も、通常より安い価格で並べられていますが、どうしても購入する気にはなれません。
このような行動をとらなければならない背景には、政府の発表に不信感をもっているからです。
たとえば、「○○村のほうれん草から、△△ベクレルの放射性セシウムが検出されました。これを1年間食べ続けたとしても・・・・・。」というような、おなじみの表現を耳にしますが、この表現に著しい違和感を覚えます。
だいたい、1年中ほうれん草ばかり食べ続けている人などいません。ほかにも、たくさんの種類の食品を摂取します。
ですから、1人が1日に摂取すべき食品を地元の食材から取り入れ、それを1年間継続して摂取したときに、どれだけの放射性物質を体内に取り入れることになるのかということを公表しなければなりません。
原発周辺に住んでいる人は、さらに、大気中や土壌、水道水からも放射性物質の影響を受けます。これらの影響を複合的に捉えたときに、放射線の影響がなくなるまでの期間に、どれだけの放射線量が累積されるのかということを明確に示さなければなりません。
ところが、そのような複合的な影響についての説明はほとんどされておらず、政府は、現実味のない曖昧な情報を流すだけです。
これでは、かえって国民の不信感を増幅させ、混乱を招きます。
正確なデータと明確な情報を公表した上で、個人の判断と選択を尊重すべきなのです。
原発に近ければ近いほど、大気や土壌、水や食材から受ける放射線の影響も大きくなります。
ですから、原発周辺の人ほど十分に気をつけ、ひとつでもリスクを減らすよう努めなければなりません。
というわけで、私は原発から40Kmぐらいのところにいますが、外出するときはマスクを着用し、料理や飲み物すべてにはミネラルウォーターを使用し、洗濯物も、短時間使用する厚手のタオル等を除いては、ほとんど室内に干すようにしています。

話題が変わりますが・・・・
それにしても、西日本の地方新聞で、福島地検いわき支部の記事を目にするとは想いも寄りませんでした。
それと前後して、別の話題で福島地検いわき支部のことがネットニュースに掲載されているということを、ある方が教えてくださいました。
私が刑事告訴していた事件の対応からして、起こるべくして起こったとしかいいようがありません。
おかげ様で、「福島地検いわき支部」での検索で、ブログへ立ち寄ってくださる方も多いようです。
詳しいことは、改めてお伝えしたいと思います。

というわけで、今後どれからお伝えしようかと迷うところではありますが、ブランクがあったぶん頭の中がスムーズに“ブログモード”に切り替わるかどうかは不安ですが、また、よろしくお願いします。



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