自民党有利に著しく偏った選挙結果は、はたして有効なのか?!
選挙直前になって新党が立ち上がるなど、候補者も投票する国民も混乱する中で行われた今回の衆議院選挙ですが、当選者が決まったとはいえ、いまだにスッキリしない状況が続いているようです。
1票の格差をめぐって裁判が行われるなど、選挙の公平性の問題は常につきまといますが、今回の衆議院選挙の小選挙区比例代表並立制の結果をみると、自民党有利に著しく偏った選挙であったことがわかります。
T_Ohtaguro 様が、独自の計算で、それをわかりやすく表してくださいましたものを前回の記事のコメントでいただきました。
より多くの方にご覧いただけるよう、今回は、解説と分析を補足しながら、本文で改めて紹介します。
下記は、比例区の票を、比例で当選した議員数で割ったものです。
比例区の票/議席
自民 66議席 1855万5717票 (28万1147票/議席)
公明 21議席 697万7712票 (33万2272票/議席)
計 87議席 2553万4329票
立憲 37議席 1108万4890票 (29万9592票/議席)
希望 32議席 967万7524票 (30万2423票/議席)
共産 11議席 440万4081票 (40万0371票/議席)
維新 8議席 338万7097票 (42万3387票/議席)
社民 1議席 94万1324票 (94万1324票/議席)
計 89議席 2949万4916票
こころ 0議席 8万5552票
諸派 0議席 64万3655票
自民、公明、立憲、希望は、30万前後でほぼ同数とみなすことができますが、共産党、維新、社民など、弱小政党では1議席あたりの得票数が、異常に高くなっています。
ドント式による議席分配では、得票数が少ない弱小政党ほど、比例順位が下位になってしまい、当選する議員数が少なくなるために、1議席あたりの得票数が多くなると考えられ、比例代表制は、弱小政党にとっては著しく不利になることがわかります(※)。
次は、各党の比例区獲得議席割合から、全定数について、比例区とした場合の党別全獲得議席を割り出したものです。
簡単にいえば、小選挙区制はとらずに、全ての議席が比例代表制で行われた場合の各政党の獲得数ということになります。
算出方法は、
① 全定数465から無所属の議席22を引くと443。
② 443を比例区定数176で割ると2.517≒2.5。
③ これを各党の比例区獲得議席数にかけ、0.5を切り上げると、下記、括弧内の値となる。
ちなみに、②の結果より、今回の衆議院選挙では、小選挙区の方が、比例区より、2,5倍も比重が置かれているということで、巨大政党である自民党に圧倒的に有利になっています。組織票が味方する巨大政党に有利な小選挙区制のデメリットを補うための比例代表制であるはずですが、その効果は、まったく表れていません。
【全獲得議席】
自民 284議席 〔165〕 +119
公明 29議席 〔 53〕 -24
計 313議席 〔219〕
立憲 55議席 〔 93〕 -38
希望 50議席 〔 80〕 -30
共産 12議席 〔 28〕 -16
維新 11議席 〔 20〕 -9
社民 2議席 〔 3〕 -1
計 130議席 〔224〕
〔余り1〕
こころ 0議席
諸派 0議席
無与 1議席 〔 1〕
無野 21議席 〔 21〕
T_Ohtaguro 様 の見解です
「各党の比例区獲得議席割合から、全定数について、比例区とした場合の党別全獲得議席を割り出したものが、上記、括弧内の値であるが、小選挙区制を伴う現行制度における全獲得議席の分配については、著しく、自民党に偏った分配となっている。」
各党の比例区獲得票を、全体の獲得議席総数で割ってみたのが下記です。
【全獲得議席】
自民 284議席 1855万5717票 ( 6万5337票/議席)
公明 29議席 697万7712票 (24万0610票/議席)
計 313議席 2553万3429票
立憲 55議席 1108万4890票 (20万1543票/議席)
希望 50議席 967万7524票 (19万3550票/議席)
共産 12議席 440万4081票 (36万7006票/議席)
維新 11議席 338万7097票 (30万7917票/議席)
社民 2議席 94万1324票 (47万0662票/議席)
計 130議席 2949万4916票
こころ 0議席 8万5552票
諸派 0議席 64万3655票
無与 1議席 〔 1〕
無野 21議席 〔 21〕
前述(※)の関係で、共産、維新、社民などは1議席あたりの得票数が高い数値となっていますが、それ以外の、自民、公明、立憲、希望を比較した場合には、自民党が著しく不人気にかかわらず、多くの当選者を出していることが分かります。
ネット上ではムサシの開票集計システムによる不正の噂が絶えませんが、果たして不正な操作が行われたのでしょうか?
ほとんどの政策が与党の数の力で決められている現状においては、議員個人を重視する小選挙区制よりも比例代表制に重点を置くべきで、小選挙区制に2,5倍もの比重を置いた現在の選挙制度は民意をまったく反映できていないといえます。
以上の結果からも、果たして今回の選挙結果が有効であったのかが、大いに疑問です。
とにかく早急に選挙制度改革を行う必要があります。



1票の格差をめぐって裁判が行われるなど、選挙の公平性の問題は常につきまといますが、今回の衆議院選挙の小選挙区比例代表並立制の結果をみると、自民党有利に著しく偏った選挙であったことがわかります。
T_Ohtaguro 様が、独自の計算で、それをわかりやすく表してくださいましたものを前回の記事のコメントでいただきました。
より多くの方にご覧いただけるよう、今回は、解説と分析を補足しながら、本文で改めて紹介します。

比例区の票/議席
自民 66議席 1855万5717票 (28万1147票/議席)
公明 21議席 697万7712票 (33万2272票/議席)
計 87議席 2553万4329票
立憲 37議席 1108万4890票 (29万9592票/議席)
希望 32議席 967万7524票 (30万2423票/議席)
共産 11議席 440万4081票 (40万0371票/議席)
維新 8議席 338万7097票 (42万3387票/議席)
社民 1議席 94万1324票 (94万1324票/議席)
計 89議席 2949万4916票
こころ 0議席 8万5552票
諸派 0議席 64万3655票
自民、公明、立憲、希望は、30万前後でほぼ同数とみなすことができますが、共産党、維新、社民など、弱小政党では1議席あたりの得票数が、異常に高くなっています。
ドント式による議席分配では、得票数が少ない弱小政党ほど、比例順位が下位になってしまい、当選する議員数が少なくなるために、1議席あたりの得票数が多くなると考えられ、比例代表制は、弱小政党にとっては著しく不利になることがわかります(※)。

簡単にいえば、小選挙区制はとらずに、全ての議席が比例代表制で行われた場合の各政党の獲得数ということになります。
算出方法は、
① 全定数465から無所属の議席22を引くと443。
② 443を比例区定数176で割ると2.517≒2.5。
③ これを各党の比例区獲得議席数にかけ、0.5を切り上げると、下記、括弧内の値となる。
ちなみに、②の結果より、今回の衆議院選挙では、小選挙区の方が、比例区より、2,5倍も比重が置かれているということで、巨大政党である自民党に圧倒的に有利になっています。組織票が味方する巨大政党に有利な小選挙区制のデメリットを補うための比例代表制であるはずですが、その効果は、まったく表れていません。
【全獲得議席】
自民 284議席 〔165〕 +119
公明 29議席 〔 53〕 -24
計 313議席 〔219〕
立憲 55議席 〔 93〕 -38
希望 50議席 〔 80〕 -30
共産 12議席 〔 28〕 -16
維新 11議席 〔 20〕 -9
社民 2議席 〔 3〕 -1
計 130議席 〔224〕
〔余り1〕
こころ 0議席
諸派 0議席
無与 1議席 〔 1〕
無野 21議席 〔 21〕
T_Ohtaguro 様 の見解です
「各党の比例区獲得議席割合から、全定数について、比例区とした場合の党別全獲得議席を割り出したものが、上記、括弧内の値であるが、小選挙区制を伴う現行制度における全獲得議席の分配については、著しく、自民党に偏った分配となっている。」

【全獲得議席】
自民 284議席 1855万5717票 ( 6万5337票/議席)
公明 29議席 697万7712票 (24万0610票/議席)
計 313議席 2553万3429票
立憲 55議席 1108万4890票 (20万1543票/議席)
希望 50議席 967万7524票 (19万3550票/議席)
共産 12議席 440万4081票 (36万7006票/議席)
維新 11議席 338万7097票 (30万7917票/議席)
社民 2議席 94万1324票 (47万0662票/議席)
計 130議席 2949万4916票
こころ 0議席 8万5552票
諸派 0議席 64万3655票
無与 1議席 〔 1〕
無野 21議席 〔 21〕
前述(※)の関係で、共産、維新、社民などは1議席あたりの得票数が高い数値となっていますが、それ以外の、自民、公明、立憲、希望を比較した場合には、自民党が著しく不人気にかかわらず、多くの当選者を出していることが分かります。
ネット上ではムサシの開票集計システムによる不正の噂が絶えませんが、果たして不正な操作が行われたのでしょうか?
ほとんどの政策が与党の数の力で決められている現状においては、議員個人を重視する小選挙区制よりも比例代表制に重点を置くべきで、小選挙区制に2,5倍もの比重を置いた現在の選挙制度は民意をまったく反映できていないといえます。
以上の結果からも、果たして今回の選挙結果が有効であったのかが、大いに疑問です。
とにかく早急に選挙制度改革を行う必要があります。



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