訂正!犯人のIPアドレス特定の経緯
先日、著作権法違反の告訴の件について、警察の方から説明を受けたのですが、その時に指摘されたことの中に、明らかに私の認識不足により間違っていたことが一箇所ありました。
すでにブログでもお伝えしていたことですし、犯人のIPアドレスを特定するに至った重要な経緯のことですので、ここで訂正しておきます。
いかがわしいサイトに紛れ込んでいた「自己紹介」というタイトルの記事が、ウィキペディアの「荷物(日本郵便)」の2009年9月20日 (日) 20:09時点における版から、2009年9月21日 (月) 02:37時点における版までの、わずか6時間半程の間に変更が加えられた版と一致したということは、お伝えしたとおりです。
ですから、「自己紹介」の記事が、上記の期間に変更が加えられたものと完全に一致しているのであれば、ウィキペディアの「荷物(日本郵便)」にアクセスした不特定多数の人がコピーした可能性も考えられるのですが、そうではないという根拠として、「赤帽」の表現の違いを取り上げたのですが、そこが、私の早とちりでした。
「速報! “犯人”のIPアドレスを特定 日本郵政の関係者か!」で下記のように記載しておりましたが、選択した版同士を比較する部分(訂正箇所のみを抜き出したもの)のみを見て判断したものであり、本文中には、「赤帽」と表記され、「自己紹介」と同様、略語になっており、この部分から「ネット上で公開されていたものをコピペしたものではない。」と断定することはできませんでした。
たいへん失礼しました。
「速報! “犯人”のIPアドレスを特定 日本郵政の関係者か!」より抜粋
【訂正箇所】
いかがわしいサイトでは、「赤帽」と略語を記載していますが、ウィキペディアでは「全国赤帽軽自動車運送協同組合連合会|赤帽」と正式名称が記載されています。
つまり、下書き(いかがわしいサイトに紛れ込んだもの)の段階では略語を用いたが、清書(ウィキペディアの「荷物(日本郵便)」の項目)の段階では正式名称を用いたようで、いかがわしいサイトにコピペされたものは、ネット上で公開されていたものをコピペしたものではないのです。
それで、何か他にネット上で公開されていたものをいかがわしいサイトにコピペしたものではないとする手がかりがないものかと、「自己紹介」の記事とウィキペディアの「荷物(日本郵便)」の記述を一行一行ていねいに比較したところ、もうひとつ、その根拠を見つけました。
それが次のことです。
「自己紹介」に表示されている記事には、ウィキペディアのその時点における最新版に表示される [編集] が、それぞれのサブタイトルとともに表記されていますので、ある時点におけるウィキペディアの「荷物(日本郵便)」の最新版からコピーされたものであると推測されます。
ところが、仮に、ネット上に公開されているものをコピーした場合、下記の例のように「この節は現在進行中、あるいは中長期的に及ぶ経営の問題に関する内容を扱っています。」の前には、ウィキメディア・コモンズのファイルの絵文字が表示されているため、一文字分(□の部分)だけ空欄になるはずなのです。
ウィキペディア 「荷物(日本郵便)」2009年9月21日 (月) 02:37時点における版より抜粋
ゆうパック(旧称:一般小包郵便)
□この節は現在進行中、あるいは中長期的に及ぶ経営の問題に関する内容を扱っています。
しかし、「自己紹介」に表示されている記事には、空欄が存在せず、ネット上に公開されているものをコピーしたものではないのです。
同様なことは次の部分でもいえます。
「自己紹介」より抜粋
ペリカン便との統合[編集]
この節は現在進行中、あるいは中長期的に及ぶ経営の問題に関する内容を扱っています。
つまり、「自己紹介」に表示されている記事は、ある時点でインターネット上に公開されていたウィキペディアの「荷物(日本郵便)」の記事をパソコン内にコピーした後、加筆・変更が加えられたものであると考えられます。
いずれにしても、「自己紹介」の記事は、インターネット上に公開されていたものではなく、特定のパソコン内に保存されていたものであり、前述の時間帯におけるウィキペディアへの書き込み、いかがわしいサイトへの「自己紹介」の記事の貼り付け、及び、いかがわしいサイトへの告訴人のブログの記事のコピペは、すべて同じパソコンから行われたことには変わりないのです。 細かいことかもしれませんが、事実を客観的にお伝えすることで、捜査機関や司法機関のあいまいな判断をけん制する狙いがあるのです。
是非、今後の成り行きにに、ご注目ください。


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