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裁判所内に本人訴訟のための図書室でもあればよいのに・・・・ (一審・2)

05/21
前回の続きです。
訴状を提出し、ホッとしたのもつかの間、裁判官からたくさんの宿題を出されてしまいました。


何といいましても宿題の最大のテーマは、私が夫の分まで請求できるとする根拠、つまり、原告適格の問題です。
その点に関しては、提訴前にもだいぶ文献を調べて検討を重ね、行けそうかもと判断したので提訴したわけですが、訴状には事実関係を書き連ねただけで、そのような原告適格の説明などまったく記載していませんでしたので、納得できるような十分な根拠を示さなければならなかったのです。


“裁判官は法律の専門家なのだから、わざわざ私が証明(説明)しなくても、事実関係から勝手に判断してくれるはず” などという考えは、大きな間違いのようです。
それは、裁判が 『弁論主義』 といって、 「訴訟には、当事者が主張したことだけに基づいて勝ち負けを決めるというルールがあって、当事者の『主張(訴状、答弁書、準備書面で述べたこと)』していないことを、裁判官が勝手に取り上げて判断してはならない。」 という制度をとっているからなのです。
被告が、原告適格を否定するような主張をし、私が書面で反論できなければ、事件の内容に入る前に門前払い同然にされてしまうわけですから、その点を裁判官が配慮してくれたのだと思います。


 ちなみに、この弁論主義を無視して、原告の私も、被告の国もまったく主張していないことを勝手に取り上げ(意図的に作り上げ)判決理由にしてしまったのが、二審の仙台高裁判決(大橋弘裁判長) (『私の上告受理申立理由書が他の訴訟のものと決定的に異なる点』 参照) なのです。

裁判所へ出向いたその足で、宿題をするための文献を探しに書店と図書館へ行きました。
原告適格の問題は、初心者向けの本にはほとんど載っておらず、専門的な本が必要でした。
ところが、図書館は、借金とか、交通事故とか、離婚問題など、どこにでもありそうな事件についての初心者向けや一般向けの本ばかり。
市内で一、二番の規模の書店も、専門書はあったものの、肝心な部分が詳しく書かれているような、これといった本がなくてガッカリ。
最後に、ダメもとでBOOK・OFFに行ってみたところ、偶然にも、「民事訴訟法、上田徹一郎著、法学書院」を見つけました。手に取って見たところ、「当事者適格」のところに、「任意的訴訟担当 第三の訴訟担当」という項目があり、 「あった。これだっ。 」 と、さっそく購入。(確か、定価の半額ぐらいだったような・・・)


それから、毎日深夜までパソコンに向かい準備書面の作成に取り組みました。
何冊もの文献を調べ、その中からエッセンスを読み取り、要領よくもっともらしく結論づけるというテクニックは、レポート作成に追われた学生のときに培ったもので、あの頃からだいぶ経った今になって不思議と役立ってしまいました。
ただ、法学の場合は、証明すべきことがらが日本語として筋が通っていればよいようで、自然科学のように数字で示されるデータや数式、現象などにピタリと当てはまらなくてはいけないというようなシビアさはありませんので、そのような意味においては、ちょっと気楽かもしれません。


無期限の宿題でしたが、2週間ほどかかって、かなりのページ数の書面が完成。
我ながらよくやったと思うほどでした。


書記官にチェックしていただき、準備書面に書証を添付して提出。
やっと、裁判を行う準備が整いました。


87 それにしても、日本は基本的には本人訴訟主義を採用していますので、素人が裁判をするために必要な文献や判例集などを備えた図書室のようなものが、裁判所内にあってもよいと思うのですが・・・・ 
それも、初心者向けから上級者向けまで幅広いレベルや様々なケースについての幅広い分野の文献を備えていて欲しいですね。
何しろ、街の図書館や書店の本にもたくさんありそうな一般的な事件については、弁護士が引き受けてくれますが、訴訟の手間ひまがかかり勝算もはっきりしない事件は、引き受けたがらず、結局、面倒な事件ほど本人訴訟をしなければならないわけですから。


続きは、次回に・・・




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Comment
ずいぶん勉強しましたねー。
弁護士並みです。!
刑事の国選のように法律扶助制度は、役に立っていないようですが。。
担当書記官はよさそうな人ですね。
救われる思いです。!☆
Re: 荒野鷹虎さん
弁護士並みだなんてー、いいえ、そんな。
私が詳しいのは、裁判に関連した分野だけですので。
でも、裁判を始めて半年ぐらいは、暇さえあれば法律書を読んでいましたね。
おかげで運動不足になり、体重が気になる状況でしたが・・・・(笑)

地裁も高裁も、書記官はみなさん親切でした。
ほんとに救われる思いです。
ついでに言わせていただきますと、横柄でいいかげんな対応しかしない労働局などの行政の職員とは大違いです。
こんばんは。
理路整然とした文章を書かれていますね!
とても分かりやすいですし勉強になります。

最初の親切だった書記官に書式は教えられるがそれ以外の記載内容については一切教えることはできないと言われましたので、書記官には尋ねてはいけないものとばかりずっと思っておりました。

教えていただいた「訴訟は本人で出来る」を今読んでおります。民事訴訟法も初めて読みました。前回の裁判でこれらの本を読んでおけば良かったと後悔しております。

裁判ほど心身ともに疲れるものはないのと虚しさだけが残りますのでもう二度としないと思っておりましたが、時効ぎりぎりになってやっぱりこのまま泣き寝入りはしてはいけないと思い立ち、その日に相手方に電話をして提訴前の話し合いを求めましたが出来ませんでしたので簡単な訴状を提出しておき、請求の原因を後から出しましたが突然に思い立ったので満足いくものが書けませんでした。

これからまた大変な日々が始まるのかと思うと気分が重いですが、幸運にもお知り合いになれて精神的に強くなれそうです。
Re: バイオレットさん
書記官への質問のことですが、
私は、つい「・・・・でいいんですよね。」というような、意見を求めるような質問をしてしまうこともあり、そのようなときは、「そういう誘導するような質問はしないでください。」と注意されることも時々ありましたが、手続きや書面の書き方については、いつでも教えていただきました。

私がおすすめした本、さっそく用意され、お役に立たれているご様子でよかったです。
おかしな司法を痛烈に批判しつつも、本人訴訟をされている方の参考になるような記事を、今後も書いていきたいと思います。

裁判をすることが、いかにストレスになるかは、私も十分実感しております。
お体に気をつけて、がんばってください。
ろーずまり さん

おはようございます。

もう少し早く、知り合いになれたらよかった。(^_^)v
私は、月平均90~100時間の残業が20年続きましたから。
自分なりに納得してたので今さら、どうこうはありませんが・・・。
得た収入も有りましたが、失くしたものもありましたね。

頑張って下さいね。
見てますよ。
ろーずまりーさん、こんにちは!ごんべえです。
訪問とコメント有り難うございます!

理不尽な裁判での対応と戦いつつ、
その様子を分かり易く噛み砕いた記事文が素晴らしいです。

恥ずかしながら司法や裁判の類には疎いですが
少し勉強させて頂きますので、宜しくお願いします。

ろーずまりーさんの訴えが正しく採り上げられ
正当な判決がなされる事を願わせて頂きますね。
Re: 大重さん
はじめまして。
20年も、よく体がもちましたね。
周りのご家族も心配されたことでしょうね。

夫も、慢性的な長時間労働であったわけですが、上司が替わった最後の2年ぐらいは、特にひどかったですね。
朝方5時ごろ帰宅し、7時半には出勤、そんな日が週2~3日、他の日も、深夜11時過ぎぐらいの帰宅でしたから。
同僚が上司に言ってくれたようなのですが改善されず、結局、私が、役立たずのお役所とは知らずに労働基準監督署に相談したのが、この事件のそもそもの原因なわけですが・・・・

応援、ありがとうございます。
Re:ごんべえさん
コメントありがとうございます。

こんな堅苦しい記事ばかり書いていますので、ごんべいさんのブログを訪れると、ふっと心が安らぎ、私にとって、まさに“心のオアシス”になっています。
現実の世界に、こんな美しいところがあるんだって改めて気づかされますし・・・・
それは、アングルの素晴らしさや、その一瞬の捉え方など、ごんべえさんの感性が研ぎ澄まされているからなのですね。

また、お邪魔させていただきます。
よろしくお願いします。
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プロフィール

ろーずまりー

Author:ろーずまりー
趣味にスポーツにと、平凡な主婦の生活を送っていましたが、夫の長時間労働を労働基準監督署に相談したことをきっかけに、その生活は一転。行政の理不尽な対応に、自ら国家賠償訴訟をすることに。
理系の出身ですが、知的好奇心に駆られた私は、法律関係の勉強に、けっこうはまってしまいました。
中立性に欠ける国家賠償訴訟の実情を、より多くのみなさんに知っていただきたいと思い、ブログを開設いたしました。

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