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日本の裁判所も検察もデモクラシーの原理をわきまえていない!

12/18
前回は、小室直樹氏の 『田中角栄の遺言』 より、角栄氏に対する捜査・裁判がいかに異常であったかをお伝えしましたが、すでに過去の事件となってしまったこの事件を敢えてご紹介した理由は、ほかでもない、法律や「法の精神」に最も厳格であるべき検察や裁判所が、それらを全く無視して暴挙に出たということを知っていただくためです。
国民に対しては法律の遵守を求め、違反したときは厳格な刑罰を科しておきながら、自らは刑事訴訟法や憲法を無視した適法性に欠ける手続きで事件を処理しており、そのようなことが現在に至るまで受け継がれているのではないかと推測されます。
これまで当ブログでお伝えしてきたデタラメな国家賠償訴訟や検察の恣意的な判断が、起こるべくして起こっていると考えられるのです


田中角栄前首相(当時)がターゲットになるという日本中の国民が注目していた裁判においてさえ、刑事訴訟法や憲法を無視した裁判がいとも簡単の行われたのです。
しかも驚くべきことは、適法な手続きによらない裁判により角栄氏の人権が蹂躙されているにもかかわらず、それを論ずる新聞もなければ、憲法違反を発言するものもいなく、そのような裁判が、国民にすんなりと受け入れられてしまったことです。
なぜ、このような不思議なことが起こったのでしょうか。
その背景について、今回も、 『田中角栄の遺言』 からご紹介します。


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異常とも言うべき角栄氏の裁判が国民に受け入れられた背景は、日本人に近代的法意識(リーガル・マインド)を欠いている人が多いからである。
デモクラシーの要諦は、為政者(現役の権力者)の権力から在野の人の基本的人権を守るにある。
日本人は、このデモクラシーの根本命題を知っていない。


欧米などのデモクラシー諸国と日本人では、法意識に大きな違いがあります。
裁判に対する意識の違いをまとめました。


【デモクラシー諸国の裁判】
裁判が始まれば、学者評論家は発言を控え、マスコミも、ごく簡単な経緯しか報道しなくなる。
予断が入って、裁判官の心理に影響が及ぶと、公平な裁判ができなくなるからである。


【日本の裁判】
検事が求刑しただけで被告を有罪と決めつけてしまう。角栄氏の場合には、マスコミがいっせいに角栄有罪と書きたてた。

対照的な例として、ニクソン大統領のウォーターゲート事件と角栄氏のロッキード事件を比較してみると、根本的な違いが明確になります。

【ニクソン大統領の犯罪】
(当時の立場) 大統領・・・現役の権力者
(告発者) マスコミ
    マスコミは権力の告発者としての任務を立派に果たしており、
    これを受けて議会は、議会の責任において権力者ニクソンを追及し、
    辞職に追い込んだ。

(検察の役割) 脇役の脇役ぐらいを演じたにすぎない。
    検事は行政官僚にすぎず、行政のトップにいるのが大統領。
    同じ行政のひとつ穴の狢(むじな)では徹底的な追及が期待できない。

(犯罪を追及の主体) 立法府たる議会と在野のマスコミ。
    為政者(政治権力者)を、在野の人びとが弾劾した。

    デモクラシーの原理をわきまえている。
       
【田中角栄首相の犯罪】
(当時の立場) 前首相・・・行政権にタッチしておらず、現役の権力者ではない。
(犯罪の追及の主体) 行政権力たる検事に、司法権力たる裁判所が加担した。
     検事は行政権力にすぎないので、行政権力者たる首相の矛先である。
     検察が求刑するや否や、マスコミも国会議員も国民も有罪と決めつけた。

    日本人は、為政者(現役の権力者)の権力から在野の人の基本的
     人権を守るというデモクラシーの原理を分かっていない。
 
    
ここで注目すべきことは、二人の立場の違いだ。
為政者(現役の権力者)であるニクソン大統領と、絶大な権力を有するといっても、当時、行政権にタッチしていない在野の角栄氏。

デモクラシーの目的は、絶大な国家権力から、いかにして人民の権利を守るかにある。
この目的のために、国家権力を、立法、行政、司法の三つに分け、互いに牽制させて、バランスをとらせる。
ここで、人民の権利を行政権力から守るために、決定的に重要な役割を演じるのが司法権力である。裁判所の主機能は、行政権力から人民(国民)の権利を守ることにある。


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デモクラシーの原理をわきまえていれば、立場の違いでそれぞれに対する姿勢がおのずと決まってくるはずなのです。
ところが、角栄氏の裁判では、行政権力たる検察に、司法権力たる裁判所が加担したのですから(詳しくは 「田中角栄氏の『暗黒裁判』」 をご覧ください。)、検察も裁判所もデモクラシーの原理を全く理解していないということになります。
刑事裁判の有罪率が99%、国家賠償訴訟の国の完全勝訴率が98%という状況からも、角栄氏の裁判だけが特殊なケースであったとは、決して考えられないのです。

 日本においては、国民はおろか、検察官や裁判官でさえも、デモクラシーの原理をわきまえていないのです。

       『田中角栄の遺言』の復刊
    

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自国民の処罰に加担する在外公館
フィリピンで1994年に大麻所持容疑で逮捕され死刑判決を受けたが、恩赦で16年ぶりに釈放、帰国した愛知県出身の鈴木英司さん(54)が18日、名古屋市で記者会見した。鈴木さんは改めて無罪を主張し、「両親が一番つらい思いをしたと思う。自分の無実を天下に証明したい」と訴えた。
 鈴木さんは94年4月、フィリピンの空港で、知人に渡された菓子箱から大麻が見つかり逮捕された。「事件はでっち上げ」と訴えたが死刑判決を受け、2003年に終身刑に減刑。今年に入り恩赦で釈放され、日本に17日帰国した。
鈴木さんは日本政府の対応についても触れ、「(逮捕が)おかしいと思ったなら、(フィリピン政府に)言ってもらいたい。もう少し私の話に耳を傾けてほしかった」と厳しい表情で話した。 

自国民の救護義務はないと認めている外務省 こうした話は多く聞いている 事故死しても何の手助けもしない領事館
 よほどJICAの方が動いてくれるという
この判例が当方の事案にどのような関連があるのか判らない 事件内容は全く違う しかしこれで在外公館の「邦人の生命及び身体の保護 その他の安全に関すること」 この見解は判った 当方の訴因は公務に私情を介した職務義務違反にある 職務は法規に拠り粛々とすべしと主張するのである
http://suihanmuzai.web.infoseek.co.jp/hanrei.jpg.html


明日にさいたま地裁で”燃やせ殺せ”の狂言訴訟の4回期がありますが やはり閲覧時のメモ禁止はされているようです 最高裁からの通達はどうなっているのでしょうかね。


平成22年8月5日,さいたま地裁で訴訟記録の閲覧をしました。最高裁で判決が出た医療訴訟でありながら判決文が公刊されておらず,内容が気になっていたものです。事前に電話で事件番号を告げて閲覧希望と伝えたところ,第三者閲覧はあくまで閲覧のみ可能で,メモ取りはできないと告げられました。私は10ヶ所以上の裁判所で訴訟記録の第三者閲覧をしてきましたが,このような事態は初めてでした。
http://www.geocities.co.jp/milano/1115/iryosaiban/essay07.html

Re: 自国民の処罰に加担する在外公館
> フィリピンで1994年に大麻所持容疑で逮捕され死刑判決を受けたが、恩赦で16年ぶりに釈放、帰国した愛知県出身の鈴木英司さん

報道番組の特集でもやっていましたが、刑務所自体が、マフィアが関係している無法地帯となっており、酷い状況だったようです。
何とかならなかったのでしょうかね。
在外公館の存在意義が問われかねません。

> 閲覧時のメモ禁止

メモ禁止で、あやふやな記憶や、記憶違いが生じたのでは、かえって誤解やトラブルのもとになると思うのですが・・・・
こんにちわ
こんにちわ

相変わらず活力に溢れる記事に、私も書くエネルギーが沸いて来ます。
正義が正義として通らないいびつな社会を、国民はまず認識する必要がありますよね。
そして、是正への声を上げなければなりません。
正義の天秤を持っているはずの裁判所の腐敗は、ただやりきれない思いです。
それを指摘し続けるろーずまりーさんを、これからも応援させて頂きます。

さて、私のfc2ブログも信じられない妨害があるようで、まだ管理画面に入れない状態です。
そこで、別のメールアドレスを使い、新たにfc2のブログを新設しました。
下記のURLですので、ぜひ御訪問いただければと思います。

http://marukorin08.blog137.fc2.com/

卑劣な妨害は続いてますが、書くことを止めるつもりはありません。
お互い、がんばって書き続けましょう。
Re: ミセスまるこ様
こんばんは。

昨日、今日と、わからず屋の検察とバトルを展開し、ちょっとイライラしているところに、まるこさんのタイムリーなコメント、こちらこそ元気付けられ、勇気を与えていただいてます。

それにしても、理屈の通らないことを、よくも平然と執拗にい言い続けられるものかと・・・
思考が停止しているというか、その感覚は、とても理解できません。
自然科学に携わる人たちはもちろんのこと、他の分野でも、このような人種はいないでしょうね。
理屈のと通らないことを無理やり推し通したところで、進歩は、そこですべてストップしてしまいますし、重大なトラブルや事故に直結することもあり得ます。
こんなことを平気でするのは、警察、検察、裁判所ぐらいしかいないでしょうね。
“バカも休み休み言え”と言いたいところですが、ここまで来ると、滑稽としか言いようがありません。

愚痴のオンパレードで、たいへん失礼しました。

せっかく、ブログを再開されたのに、更新もままならないようで、心配しておりました。
是非、新しいブログも訪問させていただきます。
お互い、妨害に屈したら、相手の思う壺です。
これからも、頑張って書き続けてください。
No title
早速の御返信に恐縮しています。
また、リンクを貼って頂きましてありがとうございます。

国民から権力を与えられた者は、その権限を国民側のスタンスで行使しなければならないのは言うまでもありませんよね。しかし、あろうことか国民と対峙するシステムが出来ています。その根本的な勘違いは根深いものがあって、現在、傲慢のきわみに達しているようです。
でも、声をあげる人たちが増えているのも確かだと思います。

ブログは、カウントされるよりも、多くの人が読んでくれているような気がします。
書き続けて行きましょう!

また、コメントしまーす。
和解勧告の裏にある裁判所の陰謀
3時の和解席に5分前に着いたが、既に渡邊弁護士は面談室に入っていた、約40分後に裁判長との面談となり 終了時に渡邊弁護士が現れたが 気さくな先生は目を合わせず挨拶もしないで終えた
思うに・・被告への代理人委託は国がした 着手金も払わない被告としては和解金支払いの意味など判らない それ故に前回では****との併合で和解の打診をした しかし****は拒否した 仕方なく裁判所は15万円で総て解決する和解をすべく渡邊弁護士に強要している?

4回目に訪ねて来た渡邊弁護士は歩行も覚束ない****を伴っていた 残命はごく短い様子だ あの世まで罪と共連れする気だ 過去二回の訴訟代理人である渡邊弁護士は 事件の真相を握っている 国と不遜な被告の板挟み・・弁護士稼業も大変です 
犯行現場の法廷検事・鶴田小夜子 二審の佐藤文哉裁判長 そして直接犯の**の鬼門入り・・しかし法曹犯罪証拠はいよいよ新鮮で不滅です。

http://suihanmuzai.web.infoseek.co.jp/101223.jpg.html

Re: ミセスまるこ様
こんにちは。

まるこさんのブログは、国民の誰もが被害者になり得るかもしれない日常生活に潜む闇と、国家権力の無能さや腐敗について、客観的な事実に基づいて、分かりやすく情報を発信されています。
是非、たくさんの方々に読んでいただきたいと思っています。

> あろうことか国民と対峙するシステムが出来ています。その根本的な勘違いは根深いものがあって、現在、傲慢のきわみに達しているようです。

私も、まったく同感です。
国家権力の既得権を守るために、一般の国民が虐げられている状態だと思います。
ネットの発達と共に、その化けの皮が剥がされつつあり、それを阻止するために、なりふりかまわぬ国家権力の抵抗が、国民からも目に余る状況になってきているのだと思います。

> ブログは、カウントされるよりも、多くの人が読んでくれているような気がします。

私も、そのことは実感しています。
法律系のキーワード検索で、ほとんど上位にランクインしていることからも、信頼のある情報として受け入れられていることが窺えます。

これからも頑張りましょうね!
Re: 和解勧告の裏にある裁判所の陰謀
遂犯無罪さんの訴訟にかけるバイタリティーには、感心させられます。
結果はどうあれ、司法の犯罪を周知させるのには、一役買っていると思います。
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ろーずまりー

Author:ろーずまりー
趣味にスポーツにと、平凡な主婦の生活を送っていましたが、夫の長時間労働を労働基準監督署に相談したことをきっかけに、その生活は一転。行政の理不尽な対応に、自ら国家賠償訴訟をすることに。
理系の出身ですが、知的好奇心に駆られた私は、法律関係の勉強に、けっこうはまってしまいました。
中立性に欠ける国家賠償訴訟の実情を、より多くのみなさんに知っていただきたいと思い、ブログを開設いたしました。

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